H’s ある株ホルダーのFP日記

株ホルダーとして考えた事、FPとして伝えたい事を不定期に書いていくつもりです。

最近のポートフォリオはこんな感じ

理想的な投資ポートフォリオはどんな形なのか。一般的に言われるのはこうしたものだろう。

・債券、株式、不動産の三分法
・国内株式、外国株式、国内債券、海外債券を25%ずつ
・リスク資産は100(or90)から自分の年齢を引いたパーセンテージ

どれもそれなりの説得力があるものだと思う。私個人の場合、ざっくり以下の4つに分けて把握している。

・国内株式(相場リスクあり)
・外国株式(相場リスク&為替リスクあり)
・外貨預金(為替リスクあり)
・円貨預金(日本円リスクのみ)

ちょうど東京2020オリンピックが開催されたタイミングなので、それを4年毎に時系列でみてみよう。

<Historical Portfolio(%表示)>

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100分率で見ていくとこの16年で株式と預金の割合は殆ど変化していない。特に理想の割合を決めている訳ではなく、あくまで自然体で個別株を売買した結果である。唯一大きくブレてきたのは外国株式の伸長と、それに伴う日本株の圧縮傾向だ。2つの円グラフを比較する事でより鮮明に把握できると思う。

<2004年と2021年のPortfolio構成差異>

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この事は以前に別の記事でも書いた事があるが、外貨重視で個別株を買い進めてきた結果だ。

【参考】外貨比率に関して

https://hassan01.hatenablog.com/entry/2020/09/26/192922

外国株の割合が高くなっているのでそこをzoom-upしてみよう。ここは最新版ではないが、1年くらい前に地域別セグメントを調べた時にザックリこんな割合になっていた。ただ、米国株の伸長が1つズ抜けているので正確には米州の割合がもう少し高めになっている筈だ。以前は欧州重視だったが、次第に米州とAPにも広げてきた。

・欧州株 30%
・米州株 30%
・AP(アジア&パシフィック)株 30%
新興国 10%

考えるべき事は3つある。

一つは自分の年齢を鑑みると株式比率が高すぎるのではないか。70%から逆算すると、私の想定年齢は20~30才となる。が、その年齢だと胸を張って言えるほどの実年齢ではない。ただ、株式の中では、その銘柄の成長性を追うものもあれば、債券代わりに保有しているような銘柄もある。敢えて高配当銘柄を買ったものもあれば、結果として高配当になった銘柄もある。なので、下値抵抗性のある銘柄を考慮すると、実態として70%のリスク・アセットと言うほどでもないだろう、と鷹揚に構えている。

二点目は為替相場の変動リスクをどう考えるかだ。全体の63%が為替の影響を受けるので、円安局面では評価益要因に、円高局面では評価減要因に直結してくる。なので、為替レートで一喜一憂してしまう。ただ、そこは軸をどこに置くかだろう。FT-World 500で世界の主要銘柄500を見ると日本株の構成比は銘柄数で見て10%程度に過ぎない。500の内ほぼ半数が英米の2ケ国だ。しかも、米国企業の利益規模は圧倒的に大きい。なので、多少の為替リスクを負っていても成長の可能性(及び高配当の可能性)に賭けた方が長期的な成長を得られると考えている。

最後に、預金の割合が大きく変動していない事はホントに適切なのか、と言う点だ。ここは改善すべきポイントなのだが、なかなか変われない点でもある。機械的な売買をしていないし、好きで買った銘柄が多いためどうしても売り場を逃す事が多い。もっとシビアに個々の銘柄の売却判断をすべきなのかも知れないが、それが苦手だ。なので、大量に持株を手放したのは2013年くらいだ。2013年は税制の区切りを迎えた年であり、そこまでは譲渡益課税が10%、翌2014年以降は20%になるので踏ん切りを付けるのに好都合だったのだ。