H’s ある株ホルダーのFP日記

株ホルダーとして考えた事、FPとして伝えたい事を不定期に書いていくつもりです。

株でどれくらいの割合の人が儲かるか

偶に友人から「株でどれくらいの割合の人が儲かるか?」とか問われる事がある。これは難しい。逆に、昨年「均すと総じて何パーセントくらい儲かるの? X%くらい?」と訊かれてそのパーセンテージが妥当な人が1人だけいて、その時は嬉しかったのを覚えている。

昨年いくら儲かったとか損したと言っても、それが翌年以降も毎年確約されるものではない。その人の方針(=Portfolio構成)にdependしてくるし、市場全体のモードが上昇相場なのかそれとも膠着or下落相場なのかにも左右される。また最近はやりのETF好きなのか、個別株好きかによっても成績は年によってブレてくる。なので、1つの数字(ex.昨年は〇〇円儲かった)から類推してそのx年分で掛け算する事には意味がないし誤解が生まれるriskがある。

大勝ちした人は

・特定の銘柄に大きく賭けて読みが当たった人
1980年代の日経平均が毎日高値更新している時期にハマった人
アベノミクスの直前に始めた人

じゃないか。反対に

・特定の銘柄に大きく賭けて読みが外れた人
1990年以降のバブル崩壊に直面した人
リーマンショック等の急落相場に巻き込まれた人

などはそれなりに損が溜まってしまい、もしかして逃げ出した後かも知れない。最近になって参入してきた人も、今が相対的な水準は高い時期なのでそこそこriskyかも知れない。

ただ、株式会社は営利目的で運営されており、EPSBPSも毎年成長する方向で活動している筈であり、減益の年はあったとしても成長の方向にある(orそうありたいと努力したけど至らないケースも多々あり)訳で、やっぱりプラスサムになっていると考えるのが自然。GDPもほぼ毎年プラス成長している。なので、総体的に長期スパン(510年とか)で見れば上昇相場になっている事が多く、結果としてなにがしか増えている筈で、そもそも儲けたくてやっているのだから、上下の波に揉まれつつもその期待値に向けて上がっていくんじゃないかと思う。

もう1つは分散だ。その人の志向(growthvalueか)だったり、銘柄分散(ex.業種/テーマ/国)だったり、購入(&売却)時期の分散だったり。個人的にはETFは苦手なので個別株がメイン。銘柄は好きな会社に限る。四季報でどんなに定量面で良くても先ずは好悪でふるいに掛けている。

定量面では単年の損益絶対額や増益率はともかく、なるべく累積利益(=内部留保)の多寡はチェックしている。即ち、利益準備金が資本金の何倍くらい溜まっているのか、なるべくなら5倍以上は欲しいし、10倍を超えていれば文句ない。以前のFinancial Timesサイトだと無料でどの会社でも簡易なBS/PLを無料で確認できていたので重宝していたけど、外国株だと200倍とか桁違いに稼ぎ続けている会社を見つけて驚く事もあった。朧げな記憶だとNESTLEとか3Mだったか。

改めて投資方針とか整理してみたいと思ったのだけど、収拾が付かないので本日はこれで終了します。