H’s ある株ホルダーのFP日記

株ホルダーとして考えた事、FPとして伝えたい事を不定期に書いていくつもりです。

2021-01-01から1年間の記事一覧

事業継承について整理する

CFP試験対策もあって整理しておくシリーズのパート5。このシリーズはこれでFinalとするつもりだ。個人的な事情で書いておく点をご了解下さい。 相続は個人から個人への引継ぎであり、中小企業や個人事業主の場合にはこれまで営々と続けてきた生業の継続も願…

相続税の引き下げテクを探ってみる

本日も、CFP試験対策もあって整理しておくシリーズのパート4。個人的な事情で書いておく点をご了解下さい。 相続税計算の仕組みが分かると、自分で相続財産を貰える訳でもないのについ「どうしたら節税できるんだろうか」と考えてしまう。自分には縁が無い事…

紛らわしい法定相続人と相続放棄について

本日も、CFP試験対策もあって整理しておくシリーズのパート3。個人的な事情で書いておく点をご了解下さい。 試験前にアップするつもりだったけど、過去問を解くほどに疑問が増えてしまいズルズルと遅れてしまった。 (1)2つの法定相続人 基本的な事だと思…

配偶者居住権について整理する

本日は、CFP試験対策もあって整理しておく。古いFPテキストには載っていなくネット検索してみたので、それを個人的な事情で書いておくもの。その点をご了解下さい。 (1)前提知識 相続財産となるものはザックリ以下の通り。被相続人の給与は銀行振込される…

金融機関のリアル店舗は大丈夫なのか

2019年頃だったか、福山雅治・主演のTBSドラマでは銀行の支店リストラがテーマだった。繁華街にあった銀行支店が概ねアパレル系店舗に置き換わってきており、概ねそうした動きは収まったのかと思っていた。が、実はそうでもないようだ。 (1)某証券会社の…

公的年金保険料を税金に変えると

公的年金制度に関しては楽観的な政府見解といろいろな方面からの悲観論も多い。 3年ほど前には年金2000万円問題が噴出したけど、足らないと思う人が多数派なだけに尤もな見解だとは思った。ただ、家庭ごとそれぞれの事情や地域ごとに物価の高低もあるので、…

外国株で新株割当を受けたらどうなるのか

外国株投資において、忘れた頃に貰う(権利取得できる)のがこの通知だ。日本株の場合には、保有株そのものに対して株式分割が実施されて新株を受けるケースがある。1:2割当で既存の1000株に加えてもう1000株を加えて計2000株になるような例だ。その場合、株…

恒大集団ショックで世界の株式市場が揺さぶられるのか

秋は暴落のシーズン。ここ10日ほど中国の不動産会社・恒大集団で市場が揺れている。いつもなら全く知らない所から後頭部を突然殴られたかのように株式の大暴落が始まるけど、今回のはちょっと違う。暴落が始まった日より1週間くらい前から日経新聞で恒大集団…

国民基礎年金は消費税で賄うべきか

現在、国民基礎年金の原資はその半分を保険料負担で、残り半分を税金(国庫負担)で賄っている。その現状に対して、国民年金を満額受け取れない人がいるので財源を変更してしまおうって議論だ。これも、最近の自民党の総裁選で話題に上っていた件だ。 私も会…

金融資産課税を強化する議論

自民党の総裁選で、高市候補が金融資産課税の強化に触れている。インフレ率2%を達成した暁には、配当課税とか譲渡益課税を現行20%から30%へ上げていく事を想定しているようだ。 背景にあるのは貧富の格差拡大を解消したいって事。2000年代に伸長した契約…

令和2年分の相続・贈与に関わる税制改正などポイント

本日は、CFP試験対策もあって整理しておく。必ずしもtimelyな話題とは言えないものの、個人的な事情で書いておくもの。 (1)マイホーム取得資金の贈与特例 基礎控除に加えて、控除が継続されている。金額は4タイプに分かれて定義されている。以下は、2020.…

副島隆彦「目の前に迫り来る大暴落」

副島隆彦の本を読むには初めてだ。記憶に残ったkey-wordを挙げていくと以下の通り。 【政治】・新型コロナウイルスは米国の陰謀 【国内経済】・日銀の国債買入がGDPと同額の570兆円に達した・預金封鎖とデノミ・ソフトバンクGの動向 【国際経済】・W.バフェ…

最近のポートフォリオはこんな感じ

理想的な投資ポートフォリオはどんな形なのか。一般的に言われるのはこうしたものだろう。 ・債券、株式、不動産の三分法・国内株式、外国株式、国内債券、海外債券を25%ずつ・リスク資産は100(or90)から自分の年齢を引いたパーセンテージ どれもそれなり…

どうやって銘柄選定するのか

Index投資とか米国株投資が最近のはやりだ。正直なところ自分ではこうした路線に乗り切れていない。Indexより個別株投資を選好しており、米国株に特化するより欧州やAP(Asia&Pacific)も含めて銘柄選定していくタチだ。何が違うのだろうか。 (1)パフォ…

吸収合併やTOBで上場廃止になる銘柄を考える

前回は、スピンオフで親会社株主に新会社の株式(新株)が割り当てられるケースを見てきた。今回はその逆パターン、上場廃止の場合を見てみよう。ケースとしてはいくつかある。 A:倒産、会社更生法申請B:吸収合併により被合併会社(清算会社)となる C…

既存株主に新株を付与してくれる外国株はありがたい存在

日本株に投資していると、上場株式を取り上げられてしまう事がある。松下や日立系列の上場子会社であり、NTTドコモであり、大手商社系列でも一旦上場させた子会社をいつの間にかTOBを仕掛けて完全子会社に戻してしまうケースが何度かあった。そう、いずれも…

FIREの実践例と実現可能性を探る

FIRE(Financial Independent Retire Early)に関しては、過日別の記事で触れたのでそちらを参照。 「AERA」のFIRE特集を読んでみた - hassan01’s diary (hatenablog.com) 話を伺ったのはFIREするためのHowToセミナーではなくて、FPがFIRE達成者の例を挙げて…

家計簿をどう記録していくか

先日の勉強会で家計簿アプリの話題があった。最近はスマホで簡単に管理できる家計簿アプリもある。と言っても自分では試した事がないので、歯切れ悪く「あるらしい」としか言えない。 その勉強会では、あるアプリを紹介していた。気になったのは次の2点だ。 …

不動産に関わる相続・贈与の優遇制度を整理してみる

この記事もCFP試験対策であり、弊方の頭の整理を兼ねて書いておくもの。住宅購入時には少しでも多くの頭金を自分で調達できるに越した事はないけども、いざ試験勉強してみると優遇制度も整っている事が判る。 尚、1項と2項は購入時に使える制度であり、3…

不動産売却時の譲渡所得を整理してみる

CFP試験が迫って来たけど、なかなか勉強が捗らない。頭の整理も兼ねて売却時の税金に関して整理してみたい。不動産って株とか証券投資と比べて自分事になる頻度があまりに低い。私自身でも経験ゼロなので、どうにも勉強に身が入らないのだ。 (0)原則 所得…

宝くじ付きの定期預金は有利なのか

いつだったかマネー雑誌に載っていた商品について考えてみる。 (1)商品概要 3年物定期預金で、預入金額は150万円ごと。1単位を購入する事で、年間15枚のジャンボ宝くじを銀行が買ってくれる。購入金額に直すと300円×15枚=4,500円になる。 <ネット検索し…

ミネベアミツミの新聞記事を使ってEVAを復習してみる

半年以上も前になるが日経財務面にEVAについて深堀りした記事があった。私もかつてEVAと類似の指標を仕事に関わった事があり、昨年「ファインス入門」を学んだ事もあって、ちょっと机上で確かめてみたくなった。FPとして興味もありつつ、手を動かす事が面倒…

インフラ投資ファンドの資産運用報告書を読んでみる

インフラ投資ファンドとは何か。あまり知らない分野だけに勉強を兼ねて読んでみた。尚、有益なネット情報を読んで知った事は各項の【註】に付記した。 (1)インフラ投資ファンドに注目した理由 昨年、あるセミナーに参加した時に30代と思しき人からこんな…

2020年の確定申告を終えて

2020年の還付申告を終えて還付金が戻って来た。申告通りだったので、簡単にその報告を共有する。 (1)申告内容 ・医療費控除・配当の総合課税・有価証券譲渡所得の証券会社間のnetting (2)添付資料は殆ど持ち帰り 医療費明細も配当明細も紙キレが溜まっ…

「AERA」のFIRE特集を読んでみた

3月下旬に「AERA」のFIRE特集を読んでみた。載っていたのは4名。 ・桶井道さん・エルさん・アラサーdeリタイアのちーさん・たぱぞうさん たぱぞうさんの話は以前にセミナーで伺った事があるし、堅いなと思う。 でも、正直言って記事の内容は軽いと感じた。生…

ZAR外貨預金を決済した

外貨預金は主要通貨に絞ってやっていたものの、1990年代の終わり頃、タイバーツ危機の最中にTHBを買った時期がある。あの時は金利が瞬間的に10%を超えていたと思う。それについ乗ってしまったのだ。結局どうにかプラスで終わったけど、やっぱり途上国通貨を…

2021年3月の損益状況

【月次損益】 銘柄ごとの上昇・下落率をcompareしていないけど、総じて日本のオールド・エコノミー銘柄が戻りを試す展開だった。これまでがグロース株とバリュー株で二極化したK字の相場展開だったのに対して、3月はC字で双方のアンバランス調整を図っていた…

2021年2月の損益状況

【月次損益】 日経平均が3万円の大台に乗せた事もあって堅調だった。出遅れ株が上昇しただけに保有銘柄の評価額にもプラスに働いた。昨年後半にNISAで買った思いっきり出遅れていた製造業もそこに乗ってくれたのだ。 外国株も含めたセグメント別に今月の評価…

日経平均3万円時代が到来してもJOMOでいたい

先日「日経平均3万円時代の到来は感慨深い」のtitleでneutralに書いたものの、最近TVや新聞を読み返してみるとやはり論点として抜けがあったと思う。 なので、少し書き足してみたい。 (1)世界的な金融相場 やっぱり全世界が低金利に喘いでおり、カネ余り…

日経平均3万円時代の到来は感慨深い

なんと、30年半振りに日経平均株価が3万円の大台を回復した。先ずは素直に嬉しい。 コロナ禍のサービス業不況に喘ぐこの時期に何故かと疑問に思うのも本当だ。ただ、数字は厳然たる事実であり、この状況に関してちょっと考えを整理しておこう。 (1)出来高…