あるFP1級相談員の日記

FP1級取得者として相談を受けた事、FPとして伝えたい事を不定期に書いていきます。

2024-01-01から1年間の記事一覧

新NISAの初年度をこう終えた

岸田政権の置き土産とも言える新NISA、その初年度にどう対処したのか、それは人それぞれだろう。年間枠が360万円に増額されて全てを積立投資に充ててもいいし、成長投資枠240万円とつみたて投資枠120万円に仕切りを設けて投資する事もできる。 <金融庁HPよ…

103万円の壁を巡る議論について

衆議院議員選挙のあと、103万円の壁を巡る議論がかまびすしい。与党が過半数割れして国民民主党が躍進したためだ。ただ、減税するけど代替策は与党で考えるようにってのもムシのいい話だ。 <TV10の羽鳥さんの番組より(2)> (1)103万円の壁を引き上げる…

改めてiDeCoの受取方法を考えてみた

ある方の相談をベースにiDeCoの受取方法を考えてみた。観点としては「税制メリット」は本当なのか、である。 <ネット画像> (1)基本的な知識一時金で受け取れば退職所得となり、年金で受け取れば雑所得になる。一般的に云われているのは一時金がオトク。…

65才以降だと障害年金を受給できなのか

私の先輩で、内臓の病気に起因して整形外科に通院している人がいる。その人生の先輩から「65才以上だと障害年金をもらえない……」と嘆きの声を伺った。 はて、老齢年金と同様に、障害年金の制度も国として整備されている筈だ。2級なら老齢基礎年金の満額、1級…

2024/8/5の大暴落メモ

真夏のこの暑い日に、日経平均が史上最大の下げ幅を記録した。暴落は秋のイベントと信じていたので意外感あり。ただ、僅か1日で4000円以上、先週からの3日間7000円くらい下落して31000円台。自分が思った事をメモ代わりに記録しておこう。 <日次チャート> …

外貨預金初心者に伝えたこと

外貨預金の初心者からある問合せを受けた。それに対して個別に回答したが概ね以下の内容。読者の中でもしもっと相応しい回答をお持ちの方がいらっしゃれば、貴見をご教示頂けると幸いです。 【相談】 1.外貨を買う場合、預金とキャッシュどちらが良いか?2.…

不均等分布に見る「蓄積家族」と「賃貸家族」

7/1付け日経新聞の「Analysis」面の半分くらいを使って平山洋介「これからの都市住宅施策―住宅の不平等是正を最優先―」が載っていた。この記事を読んでみると、いくつかの点で驚かされる内容が含まれていた。FPとして税優遇策を机上で学んでいた私にとって目…

円安にもほどがある、されど現状は冷静に押さえておきたい

以下は5月頃の日経新聞に載っていた特集記事のコラム。確かにTBSドラマ「不適切にもほどがある」にかこつけて「円安にもほどがある」にタイトル決めした気持ちも分かる。 <5月の日経より> ここでは1ドル150~160円超の円安が続いている状況下でいくつか考…

外貨建て終身保険商品について考えてみた

具体的な商品名はさておき、某生命保険会社の外貨建て終身保険商品の加入についてサウンドを受けた。自分なら買うか? そう問われたら買わないだろう。自分としてはこうした商品を購入したことがない。運用は自分で決める方が楽しいし、海外旅行の出発前に損…

4万円の定額減税にビックリ

昨年この話が決まった頃には呆れた。非課税世帯では7万円給付して、課税世帯では1人あたり4万円(うち所得税3万円)還付する。扶養家族が多いと減税インパクトが大きいのはいいこと。でも、全員給付した方が事務手続きとしてよっぽどシンプルでラクなのに面…

社会保険ネタ2024春(国民年金の納付延長と少子化負担金)

国民年金の納付期間延長や少子化対策負担金など社会保険にまつわる話を2024年春にちょっと考えてみたい。 【註】4/19に投稿した記事から一部の話題(社会保険料にまつわる部分)をこちらに切り出して、一部加筆しました。理由は税金と社会保険の話題が混在し…

日本の累進課税制はホントなのか

日経新聞に面白いグラフが載っていたので引用させてもらう。確か3面か5面くらいだったと思う。所得階層別の税&社会保険負担割合を示したグラフだ。グラフのタイトルは「所得に対する社会保険料の負担割合は低所得層ほど重い」と書かれている。なにかと紛ら…

祝、日経平均38915円の歴史的高値を突破

2024年2月、日経平均がバブル末期の1989年年末に付けた最高値を34年振りに更新した。もうこれは素直におめでとう! と言いたい。 <2/23日経新聞1面> 1面の70年チャートを見ると、戦後のほぼ半分をかけて上昇した高値まで再び34年の月日をかけた事が分かる…

新NISAを始めるに当たって

新NISA制度が始まったこのタイミングで、とかく株高が続いている。以前から継続投資している人にとってこの水準は半信半疑でもありつつ、それでも嬉しい話だ。 ただ、新NISA導入に合わせて今年からガッツリ投資を始めた人は慎重にしなくてはと思うのだ。制度…

金利が付く時代が戻ってきていた

はや1月も終わりですが、あけましておめでとうございます。 今年も弊ブログを宜しくお願い申し上げます。 いろいろあって、やや投稿間隔が空いてしまいました。 2023年の投資収益の振返りとか新NISAに関しての考えなど書きたいテーマはあるのですが、年初は…