あるFP1級相談員の日記

FP1級取得者として相談を受けた事、FPとして伝えたい事を不定期に書いていきます。

2020-01-01から1年間の記事一覧

2020年12月に把握しておきたい税制動向

勉強会で習った事を頭の整理を兼ねて書いてみる。 給与所得控除の圧縮 2020年より給与所得控除が10万円減額されている。しかも、上限となる給与収入が1000万円超から850万円超にdownした点は、年収の分布図を思い出してみる限りだと特定の大企業を除くと大し…

iDeCoのZoomセミナー(第2回)に出席してみた

某銀行のiDeCoセミナーをまた1時間ほど視聴した。募集定員500名に達していたようで盛況だ。 内容はどんな投資信託が用意されているのか、balance(passive)型・active型商品の特徴、2022年5月以降の制度改正、退職所得控除税制などだった。前回と比べると、…

私がよく読む投資ブログ

そもそもこういうジャンルがあると知ったのは2年くらい前だった。弊ブログは投資かFPかどちらで書いていこうか、未だ軸足が定まっていない。FPブログは初心者向けが多くて、ツマラナイ。それと比べて投資ブログはそれぞれに個性的だ。海外企業の個別企業業績…

インフラ投資ファンドを考える

世の中にはいつの間にか似たようなキャッチフレーズが出回っていて紛らわしい。つい2年くらい前まではESGが企業に求められていた。Environment:環境、Social:社会、Governance:統治機能だ。 それが今では、SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能…

iDeCoのZoomセミナーに出席してみた

昨日の投稿で、なぜ急にiDeCoの話題を出してきたのか。実は先月、ZoomでiDeCoのオンラインセミナーがあったので、急に思い出したのだ。 2018年に会社を退職したのでDCは全て解約されてしまい、別の金融機関に移管する事になった。移管先では積立していないけ…

REITはコロナ禍で不調

NY株も日本株もコロナ禍でかなり暗い筈なのに、見えないリスクから見えているリスクに変わったためか、上昇基調にある。ワクチン開発のニュースが相次いでいるから上昇しているって解説は当たらないと思う。副反応も含めてその効果がどの程度のものか、何と…

生命保険の動向

今年になって学んだ事を、自分の理解も兼ねて簡単に書いておきたい。と言うのも私は生命保険に加入した経験がゼロなので、どうにもCFP試験の勉強にも身が入らないのだ。 最近の動向は3つくらいあるとか。1つが超低金利下で、生保業界でも標準利率ゼロ時代を…

配当税制を整理しておこう

CFP試験も近いので、自分の頭の整理も兼ねて、配当税制を書いておこう。 株式の配当税制はいくつかのpatternがある。 【所得税】 A:申告不要(源泉徴収で終了) B:総合課税で確定申告する C:分離課税で確定申告する 【住民税】 D:申告不要(源泉徴収…

スイス株の配当課税還付の手続き

日本株の配当を100円受け取った場合、所得税=15円、住民税=5円が控除されて手取り=80円となる。尚、簡素化のためここでは所得税率=15.0%としている。 それは、自国で課税されない英国株や豪州株でも同様。尚、昔の英国株投資ではGアレンジメント対応(※…

外貨投資割合をどう考えるか

先日FT紙のFT-World-500を例に取って、世界の中での日本株のpositionを確認してみた。では、これが自分の投資とどう関係してくるのか? 自分の投資割合をザックリと共有するとこんな推移になる。この数字は外国株と外貨預金等を含めた割合である。その内訳ま…

FTー500で見る日本企業の位置付け

海外旅行する時には機内でFT紙(英Financial Times)を貰ってくる。まさか英語の記事を読める訳ではない。数字が並んでいるだけなので株式欄なら読める。ticker、株価、PER、Div-yield、52week-high-low、時価総額くらいなので、ラフな相場観があれば事足り…

今年のNISA枠をどう使うか

2014年に始まったNISA制度、今年もあと4ケ月なので秋の暴落シーズンに拾いたい所だが、やっぱり悩む。と言うのも、制度開始以来の過去6年の成績が芳しくないためだ。個別株に5回、ETFに1回投資して、結果は2勝4敗と不振を極めている。 個別株の業種 結果 ー…

ETF投資って何が楽しいの?

最近はETF投資が流行だ。しかも市場全体に投資しておけば時間の経過に応じて安定して儲かりますよ、と言う。確かにそうかも知れない。長期投資としては正解だと思う。 ひと昔前までは投資信託が売れていたけど、それはどうしても投信運用会社が親会社の事を…

コロナ下の株価回復はホンモノなのか

日経平均もNYダウも市場全体ではリカバリできても、全てが同時に値戻しできている訳ではない。市場の選好やはこう色はどんな時でも仕方なく、自分の保有株だけが崩れたままになっているのが恨めしい。 <8/14の日経記事より(2)> 確かに一番上の時系列株価…

社会保険料率はまた上がるのか

社会保険料は健康保険料と厚生年金料それぞれで標準報酬月額に応じて保険料率が決まっている。記事によると、コロナ禍で健保財政の収支が悪化して、収支均衡させるのに必要な保険料率が高まっているとか。 正確な時期は覚えていないけど2000年代の初め頃に10…

シマノ、日産、JR西日本の比較記事

7/30頃の日経deep insightの記事は、コロナ下の最近の相場状況を的確に捉えていた。しかも、同じ陸運の中でも二輪、四輪、鉄道とコロナ禍での恩恵と不運を上手く書き切っていた。空運や海運など明らかにdamegeが深い所を外してくれたのもありがたい。 まあこ…

金価格が高値圏にあるけど

確かに低金利下のカネ余りがあり、しかもコロナ騒動で株価が下げたので相対的に値持ちが良いモノに資金が流入しているのかも。こういう真空地帯では、思わね上げが続くのかも知れない。 個人的には昨年10月の消費税アップ前に買うか悩んだ。貴金属は消費税込…

キャノンもいつか来た道を辿るのか

日本で高配当株がいくつかある。かつては電力株だったけど、昨今では銀行株と商社株とキャノン、日産だろう。 銀行は将来性が見えないので低位に放置されている。商社株はここ10年くらいで連結ベースの収益拡大を素直に評価したものだろうけど、伊藤忠以外は…

配当収益と成長収益のバランス

1~2ケ月前だったか、たぱぞう氏のブログに株式投資におけるこのグラフが載っていた。 過去10年と過去25年の収益内訳の棒グラフが並んでいて、どちらも同じ傾向だった。確かやや成長収益(株価の値上がりによる譲渡益+含み益)の方が多い、って結果だった。…

世界では配当支払いを躊躇する動きが鮮明になってきた

HSBCなど英銀が一旦発表した配当支払いをstopするって話は、4月初めに出ていた。ロイヤルダッチシェル(RDSB)も大幅に配当をdownしてきたな、と思っていたらなんと戦後初めての異常事態だと言う。 そんな事が5月末の日経新聞の一面トップを飾っていた。 <5…

WTI先物価格がマイナス

今朝、テレ東のモーニングサテライトを寝ぼけ眼で見ていてビックリ。 ※画像はネットから拝借 画面下に「WTI:-37ドル、前日比-55ドル安」とテロップが流れていた。誤植なんて珍しいなぁと呑気に構えていたけど、どうやらホントの話だった。 このところ折角NY…

税前経済②(detail編)

では、個別に見て行こう。ここでは社会保険料も税と同類とみて挙げている。 所得税: これは給与所得以外の扱いが変わったことをハッキリ意識した。これまではextraの収支が課税対象で乗っかってくるので税負担を感じていた。でも、給与所得がなくなる事で、…

税前経済①(ザックリ編)

会社を辞めてみると、サラリーマン時代の生活費が税後経済だった事に気付く。税後とは給与から天引きされているので、所得税、住民税だけでなく健康保険や厚生年金の負担を意識することがなかった。 唯一、年末調整で「源泉徴収票」が戻ってきた時に社会保険…

2020年1-3月の下落率

これを計算してみて参った。唸ってしまった。惨憺たる結果だったのだ。 平均すると日本株-20%、外国株-23%だけど、急落直前に買い増した外国の某航空会社株がなんと最悪の-74%安に見舞われた。年末に100の価値があったモノが僅か26に落ちたって事。これは…

悲観は友、陶酔は敵

月次で保有株を時価評価して、だいたいは「こんなもんか」とか「あー、かなり下がってしまったなあ」と思うもの。でも、稀に「これだけ儲かっていればまあ十分!」と思う時がある。それが、昨年末か今年1月の事だった。利食い売りとか何らactionに繋げられた…

毎日10%超の値動きが続くのは異常

今回の新型コロナ暴落では、特に海外市場での値幅のブレが大き過ぎる。 毎日のように-15%や+10%もブレるのはかなり異常事態で、それが暴落のスタートから1ケ月経っても続いているのはかなり異常だ。 市場参加者の値頃感がそんなに一喜一憂を繰り返すのは、…

半値八掛二割引き

用語=はんねはっかけにわりびき。 大きく暴落した時に価格の目安を語る言葉だ。 半値で50%に下がり、そこに8割を掛けると40%、最後に20%引きすると元値の32%に沈む。そこまで落ちれば値頃感が出るでしょ、って格言だ。 ここ2ケ月の暴落で半値以下に沈ん…

やっぱり天底逆転したのか

正確な用語を忘れたけど、新型コロナ騒動で天底逆転したのかと思う。 要はこれまで底だと信じていたラインが、ある出来事を境にして突然高い天井に入れ変わってしまう事。値動きの範囲がストンと下に下がってしまう事。勿論、逆もある。これまで天井だと信じ…

悪夢のような2週間だった

うーん、これだけ株価が急落するのは久々だ。2月末の弊記事「下に転がり出すのか」を呟いた時には、まさかこんな事態を想定していた訳じゃなかったのに。 リーマンショック以来だろうし、その前だと1990年代の後半に拓銀とか山一証券がコケた金融不況の当時…

臨時休校の8330円と失業保険

コロナウイルス騒動で、臨時休校を受けて保護者が会社を休む従業員がいる場合、最大で一人当たり一日8330円をその企業に支給すると言う。フリーターには一律4100円を支給するって施策も後で追加された。 でも、あれを聞いていると面白いな、と思った。これで…