H’s ある株ホルダーのFP日記

株ホルダーとして考えた事、FPとして伝えたい事を不定期に書いていくつもりです。

2020-01-01から1年間の記事一覧

2020年12月に把握しておきたい税制動向

勉強会で習った事を頭の整理を兼ねて書いてみる。 給与所得控除の圧縮 2020年より給与所得控除が10万円減額されている。しかも、上限となる給与収入が1000万円超から850万円超にdownした点は、年収の分布図を思い出してみる限りだと特定の大企業を除くと大し…

iDeCoのZoomセミナー(第2回)に出席してみた

某銀行のiDeCoセミナーをまた1時間ほど視聴した。募集定員500名に達していたようで盛況だ。 内容はどんな投資信託が用意されているのか、balance(passive)型・active型商品の特徴、2022年5月以降の制度改正、退職所得控除税制などだった。前回と比べると、…

私がよく読む投資ブログ

そもそもこういうジャンルがあると知ったのは2年くらい前だった。弊ブログは投資かFPかどちらで書いていこうか、未だ軸足が定まっていない。FPブログは初心者向けが多くて、ツマラナイ。それと比べて投資ブログはそれぞれに個性的だ。海外企業の個別企業業績…

インフラ投資ファンドを考える

世の中にはいつの間にか似たようなキャッチフレーズが出回っていて紛らわしい。つい2年くらい前まではESGが企業に求められていた。Environment:環境、Social:社会、Governance:統治機能だ。 それが今では、SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能…

11月末の損益状況

11月は日本株、外国株とも好調だった。単月の上昇幅を100とすると 日本株の値動きで+48外国株の値動きで+46為替相場の変動で+6 だった。Portfolioでは日本株は外国株のほぼ半分なので、いかに日本株が貢献してくれたかが判る。まあ、これはかなり珍しいケー…

iDeCoのZoomセミナーに出席してみた

昨日の投稿で、なぜ急にiDeCoの話題を出してきたのか。実は先月、ZoomでiDeCoのオンラインセミナーがあったので、急に思い出したのだ。 2018年に会社を退職したのでDCは全て解約されてしまい、別の金融機関に移管する事になった。移管先では積立していないけ…

REITはコロナ禍で不調

NY株も日本株もコロナ禍でかなり暗い筈なのに、見えないリスクから見えているリスクに変わったためか、上昇基調にある。ワクチン開発のニュースが相次いでいるから上昇しているって解説は当たらないと思う。副反応も含めてその効果がどの程度のものか、何と…

生命保険の動向

今年になって学んだ事を、自分の理解も兼ねて簡単に書いておきたい。と言うのも私は生命保険に加入した経験がゼロなので、どうにもCFP試験の勉強にも身が入らないのだ。 最近の動向は3つくらいあるとか。1つが超低金利下で、生保業界でも標準利率ゼロ時代を…

10月末の損益状況

うーん、かなりブが悪いな。未だ確定数値ではないが、10月単月でもかなり落ち込んでいる。しかも、日経平均がそこそこ好調で11月に入ってから29年振りの高値を付けたと言うのに、自分の持ち分はどうにもその動向に乗れず、崩れている。月末に掛けて米大統領…

配当税制を整理しておこう

CFP試験も近いので、自分の頭の整理も兼ねて、配当税制を書いておこう。 株式の配当税制はいくつかのpatternがある。 【所得税】 A:申告不要(源泉徴収で終了) B:総合課税で確定申告する C:分離課税で確定申告する 【住民税】 D:申告不要(源泉徴収…

スイス株の配当課税還付の手続き

日本株の配当を100円受け取った場合、所得税=15円、住民税=5円が控除されて手取り=80円となる。尚、簡素化のためここでは所得税率=15.0%としている。 それは、自国で課税されない英国株や豪州株でも同様。尚、昔の英国株投資ではGアレンジメント対応(※…

9月末の損益状況

8月に戻した損益の半分を9月になって失った。指数にして-10くらいだ。今月も売却損益は計上していないので、含み損益の上下がその要因の殆どである。1~3月の損失を100とすれば、9月末で45を取り戻したに過ぎない。なので、年初の含み損益ラインをまだかなり…

外貨投資割合をどう考えるか

先日FT紙のFT-World-500を例に取って、世界の中での日本株のpositionを確認してみた。では、これが自分の投資とどう関係してくるのか? 自分の投資割合をザックリと共有するとこんな推移になる。この数字は外国株と外貨預金等を含めた割合である。その内訳ま…

FTー500で見る日本企業の位置付け

海外旅行する時には機内でFT紙(英Financial Times)を貰ってくる。まさか英語の記事を読める訳ではない。数字が並んでいるだけなので株式欄なら読める。ticker、株価、PER、Div-yield、52week-high-low、時価総額くらいなので、ラフな相場観があれば事足り…

8月末の損益状況

あまりの暑さでこのところ相場を大してwatchしていなかった。とてもそんな気分になれない8月だった。 【概況】 幸い日本株、外国株、為替それぞれの側面で単月の評価損益はプラスを確保できていた。実感のないリカバリだけど、日経平均が単月で6.6%高だった…

今年のNISA枠をどう使うか

2014年に始まったNISA制度、今年もあと4ケ月なので秋の暴落シーズンに拾いたい所だが、やっぱり悩む。と言うのも、制度開始以来の過去6年の成績が芳しくないためだ。個別株に5回、ETFに1回投資して、結果は2勝4敗と不振を極めている。 個別株の業種 結果 ー…

銘柄研究:ICBC

ICBCは中国四大銀行(ICBCの他はCCB、BOC、農業銀行)の1つであり、漢字名称だと中国工商銀行になる。確か正式な英語名称はIndustrial Commercial Bank of Chinaだったと思う。ここは香港市場に上場(ticker=1398.HK)している。買ったのは10年くらい前では…

銘柄研究:ニュージーランド航空

私はNZを何度か旅をしている。好き嫌いで銘柄を選ぶのは良し悪しだと思うものの、ここは買ってみた。好き嫌いの感情が過度に偏った気分で銘柄を選ぶと、長期保有するには愛着があっていいけど、もしnegativeな材料が出てきても客観的に受け止められなくて「…

銘柄研究:ロイヤルダッチシェル石油!

Value型投資の一部として高配当株投資があると思う。3回シリーズで先進国(大型、中型株)と新興国から1銘柄ずつ挙げてみたい。先ずは先進国の大型株から1つ。 ロイヤル・ダッチ・シェル石油(以下ではRDSと略す)は高配当株として有名な銘柄。買った当時の…

ETF投資って何が楽しいの?

最近はETF投資が流行だ。しかも市場全体に投資しておけば時間の経過に応じて安定して儲かりますよ、と言う。確かにそうかも知れない。長期投資としては正解だと思う。 ひと昔前までは投資信託が売れていたけど、それはどうしても投信運用会社が親会社の事を…

コロナ下の株価回復はホンモノなのか

日経平均もNYダウも市場全体ではリカバリできても、全てが同時に値戻しできている訳ではない。市場の選好やはこう色はどんな時でも仕方なく、自分の保有株だけが崩れたままになっているのが恨めしい。 <8/14の日経記事より(2)> 確かに一番上の時系列株価…

社会保険料率はまた上がるのか

社会保険料は健康保険料と厚生年金料それぞれで標準報酬月額に応じて保険料率が決まっている。記事によると、コロナ禍で健保財政の収支が悪化して、収支均衡させるのに必要な保険料率が高まっているとか。 正確な時期は覚えていないけど2000年代の初め頃に10…

7月末の損益状況

あまり芳しくない状態が続いている。定量的なデータをdirectに公表していないものの、1~3月に100損失が出たとすると、4~7月に回復できたのは僅か34くらいだ。簡単なグラフに示すと以下の通り。今年はとにかく2~3月の急落が痛すぎた。 尚、ここで言う損益…

シマノ、日産、JR西日本の比較記事

7/30頃の日経deep insightの記事は、コロナ下の最近の相場状況を的確に捉えていた。しかも、同じ陸運の中でも二輪、四輪、鉄道とコロナ禍での恩恵と不運を上手く書き切っていた。空運や海運など明らかにdamegeが深い所を外してくれたのもありがたい。 まあこ…

金価格が高値圏にあるけど

確かに低金利下のカネ余りがあり、しかもコロナ騒動で株価が下げたので相対的に値持ちが良いモノに資金が流入しているのかも。こういう真空地帯では、思わね上げが続くのかも知れない。 個人的には昨年10月の消費税アップ前に買うか悩んだ。貴金属は消費税込…

キャノンもいつか来た道を辿るのか

日本で高配当株がいくつかある。かつては電力株だったけど、昨今では銀行株と商社株とキャノン、日産だろう。 銀行は将来性が見えないので低位に放置されている。商社株はここ10年くらいで連結ベースの収益拡大を素直に評価したものだろうけど、伊藤忠以外は…

銘柄研究:アストラゼネカ

まだFPブログとして形が定まっていない。ちょっと路線がズレるかもしれないが、これから偶には個別株を紹介していこうと思う。自分で保有している銘柄もあれば、興味を持ってwatchしているだけの銘柄もある。今回はその第一弾。 新型コロナウイルスで世界的…

6月末の損益状況

4月も5月も思ったほどに評価損益をリカバリできていなかった。以前のブログより転載してみると...... ====== まだ正確な計算はできていないけど、概算でそこそこ戻せていたけど、やや期待には届かず。1~3月に100下落したとすると、4月に13、5月に14く…

配当収益と成長収益のバランス

1~2ケ月前だったか、たぱぞう氏のブログに株式投資におけるこのグラフが載っていた。 過去10年と過去25年の収益内訳の棒グラフが並んでいて、どちらも同じ傾向だった。確かやや成長収益(株価の値上がりによる譲渡益+含み益)の方が多い、って結果だった。…

世界では配当支払いを躊躇する動きが鮮明になってきた

HSBCなど英銀が一旦発表した配当支払いをstopするって話は、4月初めに出ていた。ロイヤルダッチシェル(RDSB)も大幅に配当をdownしてきたな、と思っていたらなんと戦後初めての異常事態だと言う。 そんな事が5月末の日経新聞の一面トップを飾っていた。 <5…