トランプ関税に揺れた株式市場はあまりに激しい値動きだった。
4月第2週(4/7~11)は日経225が毎日1000円以上の上下動を繰り返していた。なので、安いと思って買うと翌日は大喜びできる。でももう一晩明けるとまた急落でなんとも自信を失う始末。これだけ激しく乱高下すると下手に手を出せない。
でも、逆の立場で言えば、もしかしてトランプ大統領やその側近であればインサイダー取引することで大儲けできるチャンスでもあったわけだ。自分たちの一挙手一投足でマーケットが動揺すると予想できるわけだからできなくなさそうだ。勿論、インサイダー取引は政治家も含めて禁止行為。
<4/4~4/10の日経225チャート>
<同時期の新日鉄チャート>
日経225と個別銘柄を1つピックアップしてみた。個別銘柄はタイムリーなものがいいと思い、USスチール買収で如何とも動きにくくなってしまった日本製鉄のチャートを付けてみた。どちらも日ごとの一喜一憂がそのままチャートに現れており、完璧に遊ばれている形だ。
まあ、4月第3週は落ち着いてきたのでこのまま鎮静化することを期待したい。
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本日は単なる感想を書いただけのブログになってしまった。
余りに軽いので、ちょっとしたシミュレーションをしてみた。6日間ずっと相場が±10%の乱高下を演じたとする。その場合、波形の違いによって6日後の株価にブレはあるのだろうか?
<シミュレーション結果>
4月第2週の波形はパターンAに近い。起点の株価を100と仮定すると交互に±10%動いて6日後には97.03と微減。B~Dの他パターンでも落ち着く処は変わらないことになる。
中学・高校レベルの式で記述してみる。
2日分の動きに着目すると
2日後の株価=100(1+0.1)(1-0.1)
=100(1-0.1)^2
=100-0.01
6日分の動きも同様に考えると
6日後の株価=100(1+0.1)(1-0.1)(1+0.1)(1-0.1)(1+0.1)(1-0.1)
=100(1-0.1)^6
=100-0.000001
こうなると10%安~27%安など急落場面で拾えるに越した事はないが、取引時間中にずっとスマホを眺めているわけにもいかないので、こうした局面では冷静に対処するのが一番だと分かる。
改めて自分に言い聞かせておこう。