H’s ある株ホルダーのFP日記

株ホルダーとして考えた事、FPとして伝えたい事を不定期に書いていくつもりです。

FP金融商品_経済

祝、日経平均38915円の歴史的高値を突破

2024年2月、日経平均がバブル末期の1989年年末に付けた最高値を34年振りに更新した。もうこれは素直におめでとう! と言いたい。 <2/23日経新聞1面> 1面の70年チャートを見ると、戦後のほぼ半分をかけて上昇した高値まで再び34年の月日をかけた事が分かる…

2022年の年末にNISAで2題

最近NISA見直しを巡る話題が出てきた。本日はNISAについて考えてみよう。 (1)NISA枠の拡大論議 上記でも少し触れたが、先日、自民党の税制改革大綱でNISA拡充路線が表明された。現行の120万円×5年=600万円が、「成長投資枠」の名前で無期限かつ1200万円…

資産所得倍増を狙って日銀ETFをバラまくのか

先日「資産所得倍増ってなんだろう」って記事を書いたばかりだ。 <6/8東京新聞サイトより> これは地味な話を5点ほど真面目に書いたつもりだった。前半2つはNISA、残り3つはiDeCoの問題点だ。 【A】損失が発生したら譲渡損失として認識して欲しい事【B】ロ…

資産所得倍増ってなんだろう

資産所得倍増って何を言わんとしているのだろうか。造語を作るのもたいがいにした方がいいと思う。岸田総理がロンドン・シティで「もっと日本に投資して」と話している時に、英国企業に日本へ工場や研究所を作るようにお願いしているのかと勘違いしていた。…

ロシアのウクライナ侵攻は経済にどう影響しているか(後半)

本日は後半としてロシア株と周辺の経済状況について俯瞰しておく。前回同様に、直近の日経新聞より引用している。 (3)ロシア株式 ロシア株式市場(3/4付け) MSCIやFTSEラッセル指数からロシア銘柄を除外するとか。こうした戦争の場合、国を背負っている…

ロシアのウクライナ侵攻は経済にどう影響しているか(前半)

ウクライナ国内で暮らしている人にとってたまったものではない。勿論その状況に同情するしロシアについて困ったものだと思うが、ここはFPや金融についてのブログなのでそこは一旦脇に置く。日経新聞の見出しを辿りながら、ここ1週間ほどの状況を見ておこう。…

金融機関のリアル店舗は大丈夫なのか

2019年頃だったか、福山雅治・主演のTBSドラマでは銀行の支店リストラがテーマだった。繁華街にあった銀行支店が概ねアパレル系店舗に置き換わってきており、概ねそうした動きは収まったのかと思っていた。が、実はそうでもないようだ。 (1)某証券会社の…

恒大集団ショックで世界の株式市場が揺さぶられるのか

秋は暴落のシーズン。ここ10日ほど中国の不動産会社・恒大集団で市場が揺れている。いつもなら全く知らない所から後頭部を突然殴られたかのように株式の大暴落が始まるけど、今回のはちょっと違う。暴落が始まった日より1週間くらい前から日経新聞で恒大集団…

副島隆彦「目の前に迫り来る大暴落」

副島隆彦の本を読むには初めてだ。記憶に残ったkey-wordを挙げていくと以下の通り。 【政治】・新型コロナウイルスは米国の陰謀 【国内経済】・日銀の国債買入がGDPと同額の570兆円に達した・預金封鎖とデノミ・ソフトバンクGの動向 【国際経済】・W.バフェ…

ミネベアミツミの新聞記事を使ってEVAを復習してみる

半年以上も前になるが日経財務面にEVAについて深堀りした記事があった。私もかつてEVAと類似の指標を仕事に関わった事があり、昨年「ファインス入門」を学んだ事もあって、ちょっと机上で確かめてみたくなった。FPとして興味もありつつ、手を動かす事が面倒…

日経平均3万円時代が到来してもJOMOでいたい

先日「日経平均3万円時代の到来は感慨深い」のtitleでneutralに書いたものの、最近TVや新聞を読み返してみるとやはり論点として抜けがあったと思う。 なので、少し書き足してみたい。 (1)世界的な金融相場 やっぱり全世界が低金利に喘いでおり、カネ余り…

日経平均3万円時代の到来は感慨深い

なんと、30年半振りに日経平均株価が3万円の大台を回復した。先ずは素直に嬉しい。 コロナ禍のサービス業不況に喘ぐこの時期に何故かと疑問に思うのも本当だ。ただ、数字は厳然たる事実であり、この状況に関してちょっと考えを整理しておこう。 (1)出来高…

FTー500で見る日本企業の位置付け

海外旅行する時には機内でFT紙(英Financial Times)を貰ってくる。まさか英語の記事を読める訳ではない。数字が並んでいるだけなので株式欄なら読める。ticker、株価、PER、Div-yield、52week-high-low、時価総額くらいなので、ラフな相場観があれば事足り…

シマノ、日産、JR西日本の比較記事

7/30頃の日経deep insightの記事は、コロナ下の最近の相場状況を的確に捉えていた。しかも、同じ陸運の中でも二輪、四輪、鉄道とコロナ禍での恩恵と不運を上手く書き切っていた。空運や海運など明らかにdamegeが深い所を外してくれたのもありがたい。 まあこ…

キャノンもいつか来た道を辿るのか

日本で高配当株がいくつかある。かつては電力株だったけど、昨今では銀行株と商社株とキャノン、日産だろう。 銀行は将来性が見えないので低位に放置されている。商社株はここ10年くらいで連結ベースの収益拡大を素直に評価したものだろうけど、伊藤忠以外は…

世界では配当支払いを躊躇する動きが鮮明になってきた

HSBCなど英銀が一旦発表した配当支払いをstopするって話は、4月初めに出ていた。ロイヤルダッチシェル(RDSB)も大幅に配当をdownしてきたな、と思っていたらなんと戦後初めての異常事態だと言う。 そんな事が5月末の日経新聞の一面トップを飾っていた。 <5…

WTI先物価格がマイナス

今朝、テレ東のモーニングサテライトを寝ぼけ眼で見ていてビックリ。 ※画像はネットから拝借 画面下に「WTI:-37ドル、前日比-55ドル安」とテロップが流れていた。誤植なんて珍しいなぁと呑気に構えていたけど、どうやらホントの話だった。 このところ折角NY…

イノベーションを殺すM&Aって何?

これも2/14付け日経新聞に載っていたビックリ記事だ。 M&Aって企業成長の1つの手段であり、その企業がより一層成長する事で株主にとっても顧客にとっても、そして社会的存在としても喜ばしい事だと思っていた。ただ、合併する事で市場寡占に繋がり独禁法とか…

主要米国企業で債務超過が24社もあるの?

2/14付け日経新聞によると、スタバやボーイングが債務超過の仲間入りをしたと言う。しかも、主要企業(金融を除くS&P500)の中でそんな会社が24社も存在するとか。マクドナルドもそのうちの1社だと書かれていた。 日本語でネット検索した以下サイトを見ても…

たぱぞう氏の講演会

今年になって、米国株投資で有名なたぱぞう氏の話を聞く機会があった。講演タイトルとは全然関係ない話をされたものの、かなり有益だった。 参加者のレベルはかなりのフレ幅がありそうだったが、総体的に年齢層は若い。平均すると30代前半になるんじゃないか…

景気対策としての消費税減税

先日、「羽鳥慎一モーニングショー」で消費税率を上げる度に景気が腰折れして成長率が下がるので景気対策として消費税減税! ってトークを見た。名前は覚えていないけど、論者は京都大学大学院教授。Talkの仕切り役はTV朝日の玉川さん、反対の論陣を張るのが…