H’s ある株ホルダーのFP日記

株ホルダーとして考えた事、FPとして伝えたい事を不定期に書いていくつもりです。

NYダウが8週連続で下落

TVや新聞でこうした報道がなされている。確かに下落しているのは事実だろう。

 

<CNNサイトより>

 

この報道が出る前から、PFF優先株ETF)がジリジリ値を下げているのは気になっていた。昨年末の39ドルから直近で34ドルに下げている。高配当株ETFとか優先株ETFは余程の急落場面でない限り、債券のようにとても地味な値動きに終始している。こうしたETFが崩れるのはリーマンショックやコロナ暴落など限られた局面だけだ。しかも鋭角的に急落して、危機が遠のくにつれて値戻ししていく傾向があるようだ。ただ、今回は年始くらいからジリジリと下落を続けていたので気になるなとwatchしていた。

PFF> ※Googleサイトより

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同様に、AGGやBNDなど債券ETFがズルズルと値下がりしている。AGGは昨年9月の116ドルから直近103ドルに下げている。こちらの方が下降トレンドに入ったタイミングは若干早い。2021年末辺りからと読み取る事ができる。債券は金利上昇しているの株式と比べたら理由がハッキリしている。

<AGG> ※Googleサイトより


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NASDAQのIT関連株が下がっているようだが、それは急上昇の揺り戻しだろう。ただIT株には縁がないので詳細は把握していないが、例えばPayPalの下落は凄まじい。昨年7月の310ドルから直近80ドルまで半値八掛2引きの水準を突き抜けて、74%安を演じている。β値が高ければいい時期もあれば悪い時期もあるって事。そう解釈するしかない。

バフェットがベライゾンを売却したって報道も出ていた。バフェットがNYマーケットから退場した訳ではなくあくまで銘柄見直しの動きだろう。自分の持株も下げているものの、2020年のコロナ騒動の初期と比べたら下落率や下落スピードが極端だとは思わない。2020年春先は本当に焦った。優良株で長年緩やかな上昇基調にあった個別株までボロボロ下がり出して目も当てられない状況だった。ちょうどこのはてなブログを始めた当初だったが、自分の気持ちを落ち着ける意味もあって、何度か不安に駆られた記事を書いたものだ。以下にタイトルを抜粋。

・下に転がり出すのか
・コロナで考える①(落ちてきたナイフはいつ拾えばいいのか)
・コロナで考える②(頭とシッポはどこにある)
・コロナで考える③(音楽が鳴っている間は踊り続けるしかないっていうけど)
・悲観は友、陶酔は敵

最近の下落はあくまでも1年スパンの上下動の範囲内に納まっているものと考えている。直近5/26終値が32600ドル台なので、年始1/2の36700ドル台と比較すると12%の下落に過ぎない。そう信じたい面もあるけど、今年もセル・イン・メイの嵐の中にあると思えばそれでいいだろう。しかも、NYダウが高値圏にあった、ロシアのウクライナ侵攻、米国の金利上昇などの要因もある。円高は地球規模でみたらローカルな動きなので、米国株にとってドル相場がどんなimpactを与えているのか俯瞰できるような視点は持ち合わせていないが、少なくとも強いドルは強い米国を想像させてくれる。2日続けて2000ドル安では困るけど、1日1000ドル前後の上下動は少し突き放して見ておくくらいでいいのではないか。

逆の動きで気付いた事を挙げると、ここ最近で薬品株が全般的に1割くらい地相場を上げてきている。薬品株は旧来のメガファーマから免疫系や遺伝子型などローカルな開発競争に変わった感があるけど、旧来の薬品株がジリジリ上昇している。米国、英国、スイスなど欧米諸国でリンクして水準を切り上げてきている。僅かなものだろうけど薬品株は保守的なので、平均株価の値動きもこれまでよりすこしマイルドな方向になっていくのかも知れない。

 

【2022.6.15追記】今週もNYダウは崩れている。本文ではIT関連株の例としてPayPalを挙げたが、他にもある。MicroStrategyは8倍まで急騰したものの結局は2年前の水準に戻ってきた。正しく行って来い。NVIDIAは高値から半値、5年前の水準から10倍高を演じたSquare(現block)も78%安のレベルだ。

金利上昇もあってNY市場全体がツレ安しているものの、総じてITバブルが正常化する過程と見ていいのではないか。

 

【2022.6.23追記】直近1年の高値と6/21終値を比べてみた。全体やセクターの動きは代表的なETFで、個別株は上に挙げた銘柄を含めて7~8個をpick-upしてみた。こうしてみると、確かに下がっているな。いつもダウの数値は気にしているけどチャートで見る習慣がないので、相対的な位置を冷静に把握できていなかったのが甘さだ。

<直近の世界株価動向>

【2022.8.13追記】8月になって、IT系、新興系企業の株価下落が凄まじかった事が投資会社の損益でも確認できたので、補足しておく。新聞報道によると、バークシャー・ハザウェイの4-6期決算で5.9兆円の最終赤字、ソフトバンクGも4-6期決算で3.1兆円の最終赤字になった。いずれも期間損益なので、今後の相場展開に応じて評価損益が改善されればそれで構わないと見ている。