今年はNYダウが下がっている。ここ2年ほどはてなブログで投資成績を公表されていた某ブロガさんも今年2月以降はサッパリ記事を更新されなくなって、もしかして落ち込まれているのだろうか。ETF中心の投資だったのでそんなに深手の傷を負われたとは思えないのだけど、ちょっと心配だ。
(1)円建て株価をチェックしてみる
私が保有している米国株でも前年末の177ドルから直近で130ドルを下回る水準まで下落した銘柄がある。ナンピン買いする事に躊躇はない。ただ、今のタイミングが相応しいのか気に掛かる事もある。年初からズルズル下がり続ける円安ドル高の影響だ。
具体的な数字で見てみよう。
前年末: 177USD×@115=20300円
直近で: 130USD×@138=17900円
※傾向をザックリ掴めれば構わないので百円未満を切捨て表示した
株価が約27%下落して、為替レートが20%割高になっているので、円建て株価で相対的に下がっている事には変わりない。でも、円建てでは僅か10%の下落に過ぎない。長期保有の銘柄なので、冷静に考えたらもっと深押しするまで待ちの姿勢を貫いた方が良いのかも知れない。
例えば今年になって為替変動がなかったと仮定したら、
仮定①: 130USD×@115=14900円
となり、躊躇なくナンピンに踏み切る事ができる。
逆に、株価がここ半年で全く動意なくて為替だけが円安に振れていたらどうだろうか。
仮定②: 177USD×@138=24400円
円建てでここまで上昇しているのなら、気分もいい。買増しの選択肢は全く思い浮かばなかっただろう。
(2)NY株の市況
これに関しては5/27に別記事を書いている。金利上昇が一服すればセンチメントは改善すると思うのであまりsensitiveに考えている訳ではない。
※過去の記事「NYダウが8週連続で下落」を紹介
https://hassan01.hatenablog.com/entry/2022/05/27/130351
(3)為替動向をどう読むか
はてこの時期に動くべきか、それとも待つのが賢いのか。行き過ぎた上昇(下落も同様)には、いつか反動で揺り戻しがやってくる。
長期的な為替動向は、ハッキリ見通せるものではない。経済的に安定していると思ってもそれは国内にいるからこそ見えている景色であって、外人さんの視点とは異なる。
つい先日もインド洋の真珠・スリランカが経済破綻したと報道されたばかりだ。バンバン国債を発行して、コロナの補助金・給付金もバラまいて、日本もいつか見た景色と外人が評価してしまえばそこで運命は尽きてしまう。勿論、日本経済が回復するって楽観的に見ておくのが順当なのだけど。
(4)自分に言い聞かせる意味で
本日時点では、そろそろナンピンしようと考えている。勿論、以下3点を忘れないようにしておきたい。
・テクニカル指標をチェックしていないだけに、勘が正しいのか慎重に吟味する事
・この買増しがPortfolioを大きく変える行為でない事
・仮に失敗しても3度目の買いを入れる資金を用意しておく事
一晩寝て考えてみた。円安局面で買増すのはリスクもある。そのバーターとして他の外貨を少し円に戻して、為替差損益をトレードオフな状態にしておこう。
【2022.7.17追記】棒グラフと最後の一段落を追加。