H’s ある株ホルダーのFP日記

株ホルダーとして考えた事、FPとして伝えたい事を不定期に書いていくつもりです。

配当収益と成長収益のバランス

1~2ケ月前だったか、たぱぞう氏のブログに株式投資におけるこのグラフが載っていた。

 

過去10年と過去25年の収益内訳の棒グラフが並んでいて、どちらも同じ傾向だった。確かやや成長収益(株価の値上がりによる譲渡益+含み益)の方が多い、って結果だった。それぞれで、米国株と他の3分類くらいの棒グラフで内訳を示しており、米国株の相対的なパフォーマンスが良好だった。これがそこそこ真理に思えたので、珍しく記憶に残っている。

自分のポートフォリオでも以下の内訳を月次でザックリと把握するようにしている。
・配当収益
・売却損益(実現)
・評価損益(含み)


ちょうど今はコロナ暴落で傷んでいるので、評価損益は限りなくゼロに近くなってきたし、3月中旬に瞬間風速でチェックしたら、およそ10年振りに赤字転落していた。3月末はスレスレで黒字回復しておりホッと安心したレベル。配当収益と売却損益だけで比較するとザックリ、42%:58%の割合だった。

配当収益は半期や四半期ごとの入金額で見ると小さいよなあ、と思うのだが、年次でcountしていくとそこそこ積み上がっていく。しかも、ここ10~15年くらいは日本株でも高配当を継続する製造業がそこそこ出てきた。キャノンであり、某自動車メーカーであり、商社も連結ベースで見るようになって収益レベルが全く変わってきた。なので、たぱぞう氏が引用していたグラフは違和感なかった。

各国の平均株価の現在の居所で単純に比較しても、確かに米国株のパフォーマンスが優勢だったのかも知れない。NYが2万円台後半、東京が2万円台前半、ドイツが1万円台、ロンドンFTが7000くらいだったか。各国のスタート地点がいずれも100だったのか、それはいずれも戦後の同時期にcountを始めたものなのか、その辺りは把握していない。


ただ、業種別の分析結果もあれば見てみたいと思った。石油や薬品、銀行、通信は配当収益の占める比率がそこそこ高いんじゃないか。

それと、会社の性格によってバリュー型とグロース型でザックリ分類するとその傾向は顕著に分かれただろう。前者は配当収益と成長収益がそこそこ均衡しているのではないか。それに対して、後者は成長収益にかなり偏っているだろう。

 

成長株で難しいのは成長の持続性を長期的に正確に予想する事。特にIT系は最新動向を継続的にwatchするのも大変だし、今の高成長を何年先まで持続する事が出来るか難しい。