H’s ある株ホルダーのFP日記

株ホルダーとして考えた事、FPとして伝えたい事を不定期に書いていくつもりです。

世界では配当支払いを躊躇する動きが鮮明になってきた

HSBCなど英銀が一旦発表した配当支払いをstopするって話は、4月初めに出ていた。ロイヤルダッチシェル(RDSB)も大幅に配当をdownしてきたな、と思っていたらなんと戦後初めての異常事態だと言う。


そんな事が5月末の日経新聞の一面トップを飾っていた。 <5/30日経新聞一面>

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私の投資は、成長株よりもバリュー株が多い。
英国株や豪州株は米国株よりも相対的に配当利回りも高いし、それなりに組み入れてきた。しかも、特にここ5年くらいは意識的に受取配当金を増やす方向でシフトしていた。


なので、いくらコロナ・ショックで業績悪化や雇用重視を叫ばれても、考えてしまう。航空会社(観光客需要の蒸発)や石油会社(WTI価格の暴落)など特定の業界は止むを得ないだろうけど、これが一般企業にまで広がるのは困るな。あくまで1年限りの処置であって欲しい。

ただ、配当還元ってEPSを上回るレベルで何年も続けるものではない。タコ足配当では、意味がないためだ。しかも、配当のうち20%以上が税金として源泉徴収されてしまう。支払い会社の所在国(税率は0%~25%)と日本の所得税・住民税で20%だ。それらの一部は還付申告で還付されるけど、やはり税金として徴収される部分はどうしても残ってしまう。


年ペースでその金額を数えてみると、源泉徴収額もそこそこ積み上がってくるので、バークシャー・ハサウェイのように100%利益成長に回す会社の方が賢いのか、と偶に考えてしまう。