H’s ある株ホルダーのFP日記

株ホルダーとして考えた事、FPとして伝えたい事を不定期に書いていくつもりです。

銘柄研究:ニュージーランド航空

私はNZを何度か旅をしている。好き嫌いで銘柄を選ぶのは良し悪しだと思うものの、ここは買ってみた。好き嫌いの感情が過度に偏った気分で銘柄を選ぶと、長期保有するには愛着があっていいけど、もしnegativeな材料が出てきても客観的に受け止められなくて「そんな筈はないでしょ」と否定してしまうので冷静な対応ができないのでやっぱり注意は必要。

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何故、好きなのか

・相対的には高金利国であり、配当利回りが高い(2/5時点で8.03%)
・機内安全説明のビデオが面白い  ※1
NZそのものが自然豊かで大好き  ※2
NZ航空のサービスは相対的にfriendlyで好感度が高い  ※3
・他にNZ株の主要銘柄を見渡しても親近感が湧く会社、目ぼしい会社が見当たらなかった。銀行は豪州で構わないし、Sparks(旧NZテレコム)やAuckland空港は魅力を感じず

尚【※1】はYoutubeで検索してもらえると面白いと思う。【※2】はいろいろな観光情報で判るんじゃないか。【※3】も他の欧米諸国ではありえないような対応がある(かも知れない)ので是非とも搭乗してみる事をオススメする。ここ最近のコロナウイルス感染の文脈で語れば、地理的に離れているので世界経済の下振れリスクや感染症リスクにも相対的に影響が小さいんじゃないか。

勿論、negative材料もある。

・航空株は利益が原油相場に左右されてしまう
・航空株はどこかのキャリアで墜落とか事故が発生すると、他社も含めて数年間damageが続く
コロナウイルスとか感染症が流行する度に、ツーリスト減で航空株は下げる
・古くはパンナム10年くらい前のJALなど倒産するキャリアがあるし、欧州の主要キャリアでもアリタリア航空など経営が不安定

実際、かつて私が保有していたJAL株も平均すると280円前後で買ったものを僅か7円で売り払う羽目になった。政治的な志向はないもののあの時は民主党政権の対応に呆れてしまった。まさか倒産に追い込んで株主に100%負担させてくるとは想像していなかった。勿論、自己責任なのは理解しているけど、自民党政権なら違う顛末があったんじゃないかと恨めしく思ったものだ。

けど、まあNZのナショナル・フラッグが倒産する事もないだろうし、キチンとBSは確認しないけどアバウトに判断した。今のところ買値と比べてトントンかやや下回る程度で推移している。税引き後配当(約6.4%)で考えても15年くらいで元が取れる計算なので、気長に構えている。ただ、

・航空業界の状況
Australia株やNZ株は金利よりもずっと高い配当を、なぜ支払い続けられるのか

この辺りの事は時々思い出して考えるようにしておきたい。

……

と、ここまでは今年2月に下書きを書いていた。でも、新型コロナ感染で大きく状況が変わってしまい、投稿できなくなった。

NZは感染が広がる前に比較的早めに国を閉じた。なので、島国への入国を担うNZ航空にとってもimpactは甚大だ。株価も大きく傾いた。あまり冷静に書けないので、ちょっと同業他社で触れるのに留めたい。

先ずは、Wバフェット氏が手持ちの米国航空会社株を手放したとか。業績impactが短期的に回復しないだろうと見立てたためだ。

<7月の日経記事より>

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もう1つはJALANAなど国内航空各社の業績の傾き加減だ。これも鉄道や海運会社などより大きく崩れたけど国境を跨ぐ移動が壊滅的にやられたら目も当てられない。ここはこの記事を一瞥するだけで十分だろう。GWも夏休みやお盆の航空需要も殆ど稼げていないんじゃないか。

なので、NZ航空についても悩みが尽きない。配当に目がくらんだと言われればそれも嘘とは言えない。でも、好き嫌いで選んでいる。NZ旅する者としてはこの会社が好きなので直ぐには手放せないのだ。0.8NZDに暴落してから一時は1.8まで回復して、また1.3前後に落ちている。当面は忍耐だ。