H’s ある株ホルダーのFP日記

株ホルダーとして考えた事、FPとして伝えたい事を不定期に書いていくつもりです。

自分が選んだ投資スタイルでポートフォリオが作られていく

ポートフォリオはアセット・アロケーション(資金配分)と言い換えてもいい。たくさんある卵を1つの籠にまとめて入れておかないように分散する。でもその配分のやり方は人様々だろう。

「投資収益の93%はアセット・アロケーションで決まる」と聞いた事がある。一度その根拠を調べてみたいと思っているのだが、怠慢でまだチェックできていない。

(1)4分法

まずは分類からして議論がありそうだ。ここでは金融資産に絞って4分法(日本と世界、株式と債券)から見てみよう。GPIFなど標準だと四等分が一般的によく出てくる。

年令が進むにつれて少しずつリスク資産の割合を落とすべしとの通説もある。確かにそうだけど、海外で金利上昇局面に入っても日本はビクとも動かない。こうなると、安定性だけでなく、稼ぐ力Earning-Powerも意識しなくてはいけない。

私は以前にDC運用していたが解約時に全て現金化しており、現在はiDeCoで再構築中なので、かなり保守的な運用になっている。ただ、DCを止めたのを機に債券運用を外す事にした。それは金利上昇局面が迫る時期に相応しくないと考えたためだ。なので、iDeCoの安定運用にはREITを使っている。

それに対して、自己勘定では外貨(グレイ+黄色)も株式(青+グレイ)もそれぞれ70%前後でそこそこのリスクを取っている状態だ。株式の割合は±10%くらいの変動はあれど総じてブレていない。外貨&外国株投資は21世紀の初めに20%前後だったのと比較して、大きく伸長してきた。これは、医療関係や金融・鉱業の銘柄に注目したためであり、海外旅行する中で自然と外に目が向いた事もきっかけとしてあった。

<私の4分法>

(2)地域セグメント

今度は株式を地域・国別に見てみる。全体の90数%は日本、欧州(英独ス)、米州(米伯)、AP(アジア・パシフィック)でほぼ4分割されている。残り僅かな部分にアジアなどの新興国投資を当てている。

タイルチャートを作ってみたが見づらいのでここでは省略する。

(3)投資の視座

ここは最近の主流トレンドとは異なる。DCやiDeCoに関してはインデックス投資に限定されるので選択の余地がない。

それに対して自己勘定はほぼ全て個別株にしている。理由はただ1つ。主体性の有無だ。ETFはどんなに慎重に選ぶプロセスを踏んだとしてもたいしたパフォーマンスの差を生まないだろう。投資効率ばかり考えて投資するのは機関投資家の発想で、個人は好きな会社を買うのが自然だ。

それに、個別株の方が楽しい。値上がりすれば嬉しいし、値下がりしても悔しい。インデックス投資にはその醍醐味がないのでどうしても興味が向かない。僅かにSPYDなどのETFも買ってみたが、今後もETFを主軸に据える事はないだろう。

もう1つの切り口としてグロースとバリューがある。下図ではgrowth重視かdiv重視かで表現している。債券投資でないので株式は基本的にgrowth重視でいくべきだろう。そのつもりで買っている。ただ、想定違いは往々にして起きる。そのため、ついつい配当利回りを気にして銘柄選別しているのもホントだ。

尚、下表で「スピンアウト」としたのは会社分割で新会社の株式割当を受けたものを意味している。

インデックス投資はホンの僅か>

(4)業種セグメント

個別株投資だと、業種分類も大事になってくる。ただこれもあくまで結果であって、この割合を目指したものではない。

ここでの業種分類はオリジナルだが、海外投資を主としているため海外企業にしかなない医療や鉱業、コングロマリット系にも投資するため、そうした業種が多くなっている。GAFAなどIT系企業は興味ないので1銘柄のみで基本的にはインデックス投資に任せているのみだ。

「all」とはセクターを絞らないインデックス投資を意味する。「その他製造」は日経新聞の分類とは異なり、印刷業や楽器だけでなく化学・機械・電気など医療に含まれない製造業全般を意味する。

<投資先には好みが表れてくる>

(5)設計図か結果か

ここまで見てくるとポートフォリオ(資金配分)は結果だと思うのだ。なので、私にはリバランスって言葉がない。個々の銘柄を売買するタイミングで結果としてポートフォリオが動くものだと考えている。

勿論これは私の場合であって、投資に関わるひと個々人の考え方は様々だと思う。自分に合ったやり方がいいと思う。

【註】本日の記事に載せた資料はいずれも2022年末、iDeCoもほぼ同時期の投資配分を意味する。DCは数年前に解約している。