H’s ある株ホルダーのFP日記

株ホルダーとして考えた事、FPとして伝えたい事を不定期に書いていくつもりです。

キャノンもいつか来た道を辿るのか

日本で高配当株がいくつかある。かつては電力株だったけど、昨今では銀行株と商社株とキャノン、日産だろう。


銀行は将来性が見えないので低位に放置されている。商社株はここ10年くらいで連結ベースの収益拡大を素直に評価したものだろうけど、伊藤忠以外は資源高にdependして買われてきたのも事実だから、どんなに配当を増やそうともこの株高が持続可能なのか読みきれなくてこの水準に留まっていると思う。日産は、2019年初のゴーン問題で揺れたけど、まあボロが出る時期だったのだろう。やっぱり弱い会社は不景気で弱さがそのまま露呈する。

<7月の日経記事より>

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キャノンはちょっと違う。優良企業には間違いないけど、デジカメがスマホに侵食されて、コピーFAXはオフィスのペーパーレス化に押されて伸びが期待できない。でも、数年前に1:1.5に株式分割した後もここ数年は3000円が鉄板の下値になっていた。しかも東芝メディカルを買収したり、それなりに種蒔きしていると信じていた。


ところが、新型コロナによる不景気で大きくdamageを受けてきた。高配当をウリにしていたので、配当半減は株価にstraightに効いてきた。なので、1600円台への急落は止むを得ないでしょう。

NEC富士通が沈み、ここ数年は電気株も全般にダメ。10年くらい前に富士写真フィルムが苦しんだり、複写機のリコーも低迷が続いている。キャノンは医療関係とか監視カメラとかが次の成長分野に育っていくのか未だ見えないけど、沈み掛かったものが浮かび上がるには食指が動くような予兆が見えるまでそれなりに時間が掛かりそうだなぁ。

尚、今回取り上げた個別銘柄はいずれも保有していません。あくまで個人的な評価を述べたものです。