H’s ある株ホルダーのFP日記

株ホルダーとして考えた事、FPとして伝えたい事を不定期に書いていくつもりです。

今年のNISA枠をどう使うか

2014年に始まったNISA制度、今年もあと4ケ月なので秋の暴落シーズンに拾いたい所だが、やっぱり悩む。と言うのも、制度開始以来の過去6年の成績が芳しくないためだ。個別株に5回、ETFに1回投資して、結果は2勝4敗と不振を極めている。

    個別株の業種   結果 
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2014年 製造業      ○
2015年 石油ETN     悲惨!
2016年 製造業      ×
2017年 非製造業     ×
2018年 非製造業     ×
2019年 非製造業     ○

【値上がりした年】
2014年はアベノミクスの初期段階だったので平均株価もかなり低いlevelだったと思う。なので、この年はおそらくどの銘柄を選んでもそれなりのパフォーマンスが出ただろう。昨年2019年の陸運株は偶々luckyだったってのが本当の所だ。今年の新型コロナ騒動ですごもり消費が盛り上がり、その影響でネット注文と宅配需要が増えたのが良かっただけ。決して昨年時点でそんな読みが出来ていた訳ではない。

【最悪の2年】
2015年は原油価格が下がってきたので、WTIのETNの値上がりに賭けてみたけど悲惨な結果に陥った。また、2017年は年末まで買い候補銘柄が見つからず枠をそのまま捨てようかと思っていたけど、それもバカらしいと思って消去法で選んだ会社が現在では大きく値下がり(-50%くらい)している。

【NISA制度との相性】
順張りで鞘取りする投資家には5年間で利益を上げるのは簡単かも知れない。でも、逆張りで大勝を狙うタイプの投資家には、5年で全く成果が出ないで放置しておくケースも珍しくない。そういう場合、毎年の配当を取った所で採算的には全く見合わない。で、5年後にその売却損と一般口座の売却益を相殺できないのは、制度としてかなり違和感がある。

以前、知人に問われてNISA/積立NISA/iDeCoの比較表を作った事がある。記載内容に多少の個性はあれど、汎用的で客観的で公平に書いたつもりだ。そういう整理と自分の投資行動は一致しない。それに、index投資家からすれば個別株に賭けなくても市場平均を狙えば時間も掛からない5年後の収益も手堅いんじゃないかと思うかも知れない。


でもそれはツマラナイのだ。そんなの選択肢が限られるiDeCoで十分でしょ、って思ってしまうのだ。この件は、先に「ETF投資って何が楽しいの?」の稿で書いたので詳細は割愛する。

【積立NISA】
あと、何年か前に積立NISA制度ができた。40万×20年=800万円で、120万×5年=60万円のNISAより長期的な節税効果は高いと思うけど、
これだと個別株を選ぶには単位株で40万円以内に限られてしまうので縛りが厳しい。なので、積立NISAはやっぱりindex投資派に向いた制度だと思うのだ。