H’s ある株ホルダーのFP日記

株ホルダーとして考えた事、FPとして伝えたい事を不定期に書いていくつもりです。

DCとiDeCo制度について

確定拠出型年金制度(DC)には企業型と個人型がある。

厚生労働大臣の承認を受けた企業型は、確定給付型年金制度(DB)の有無によって上限が2つに分かれる。DB制度があれば33万円まで、制度がなければ66万円まで積立可能。

個人型はiDeCoと呼ばれて、企業型に加入している人が追加積立をする場合に年間の積立金額上限は抑えられているが、これは2階部分の厚生年金保険が積み立てられているため。

公務員orDB制度あり……14.4万円
企業型DC制度あり……24万円
厚生年金のみ……27.6万

他方、1階部分の国民基礎年金だけの人は多めになっている。

1号被保険者……81.6万円
3号被保険者……27.6万円

DB,DCはポタビリティーを重視した制度設計になっており、他社DBや他社DC、iDeCo中小企業退職金共済との間で概ね(※1)移換ができるようになっている。ただ、その他の場合には半年以内に一旦解約する事になる。それを失念していると6ケ月後に国民基金連合会に移管されてしまい60才まで引き出しできなくなってしまう。

※1 iDeCo中小企業退職金共済の間では移換できない。

iDeCoは何かとNISAとの対比で語られる事が多いが、年金制度の1つである事を意識したい。受取方法は一時金(退職所得)か年金(雑所得)を選択できるが、もし万一の場合には障害給付金や死亡一時金の形で受け取る事もできるように制度設計されている。

年金制度であるため60才まで積立している資金を受取れないルールになっているし、現在では国民年金被保険者であれば65才(2022年5月~)まで加入できる。受取開始年齢を75才(2022年4月~)まで繰り下げる事もできる。

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実はDC、iDeCoネタはいくつもある。以下に関しては別稿で書いていきたい。

・体験談:12年間のDC運用記録
・体験談:会社を辞めたら資金凍結されて、まとめて売却された
・体験談:移管先を探す、再度ポートフォリオを組み直す

・EETと言われている受取時の課税問題
・運用利回りの分布
ポートフォリオ例(優秀、平均)