H’s ある株ホルダーのFP日記

株ホルダーとして考えた事、FPとして伝えたい事を不定期に書いていくつもりです。

iDeCoのZoomセミナー(第2回)に出席してみた

某銀行のiDeCoセミナーをまた1時間ほど視聴した。募集定員500名に達していたようで盛況だ。

内容はどんな投資信託が用意されているのか、balance(passive)型・active型商品の特徴、2022年5月以降の制度改正、退職所得控除税制などだった。前回と比べると、detailに落ちてきていた。

できれば、誰かのケースstudyでも示してくれると参考になるのだが、銀行はそういうものはやっぱり出してこないものか。私が期待したのは2つある。1つは高パフォーマンスを上げている人の紹介。できればアベノミクス前から長期で運用している人と直近1~2年で優秀な人がいれば、それぞれ見てみたい。Portfolio、運用方針、パフォーマンスなどが見られると励みになると思う。

もう1つは退職所得控除を受ける際の税務申告の実例。これは日本のこの制度がEETになっているため、最後の最後で運用損益がマイナスでも元本に課税されてしまう可能性があり、商品の優劣を判断するのに必要なためだ。前回ゼミナーでもこの部分に関する質問が多くて、主催者側も丁寧に対応されていた。ただ、如何せんこうした話はロジックだけ説明しても判らないので、具体的な金額を挙げて例示してくれるのが一番だろう。尚、ここは前回より踏み込んだtalkをしていた。即ち「一時金で受け取るか年金にするのかいずれかを選ぶのもあれば、税制を踏まえてある金額まで一時金で、残りを年金でもらうのもあり」と言っていた。確かに、それは尤もだ。所得税の計算プロセスを知っている人なら簡単にsimulationできるだろう。

他に気付いたのは2点ある。

これまで教科書的には金融資産4分法(国内株式、国内債券、海外株式、海外債券)が載っていた。そんな中で国内REITと海外REITもなんとなく普通に組み入れられてきている事を認識した。確かに世界的な低金利で債券価格が上昇して金利はゼロベースなので、債券の存在価値はかなり低い。それを補うものとしてREITが入ってきたのだろうけど、マーケットの規模としてBondの代替として本当に堪えられるほど大きくなっているのか、まだ良く判らないな。因みに2つの商品で比べてみると下表の通りだった。

                安定型  積極型
――――――――――――――
債券   66%    5%
REIT   10%   23%
株式   24%   72%

Total  100%   100%

また、バランス型ファンドに関しては自分で利用していないものの、そのasset-allocation戦略によって今春の新型コロナ暴落時の値動きにかなり幅がある事がチャートで確認できた。今年は偶々暴落局面から短期で立ち直ったので現時点で見れば大差ないけど、急落時の下げ幅は暴落前の価格100に対して97(-3%)から71(-29%)まで異なる。当然でしょ、とも思う。けど、今年の値動きに限ってback-dateして見ると、ブル・ベア型を器用に乗りこなすより、バランス型の中でtimingよくswitchingしていく方が賢いかも知れないと思った。

因みに私のiDeCoはこの一年ほとんど放置状態だったので市場平均並みの成果しか上げていない。