本日は後半としてロシア株と周辺の経済状況について俯瞰しておく。前回同様に、直近の日経新聞より引用している。
(3)ロシア株式
- ロシア株式市場(3/4付け)
MSCIやFTSEラッセル指数からロシア銘柄を除外するとか。こうした戦争の場合、国を背負っているだけに個別株相場よりも債券相場の方が急落リスク、デフォルト・リスクが高いと考えたのだがどうだろうか。ここはウクライナ侵攻の今後をwatchしていかないと真偽は判らない。もし終戦後にロシア株が急騰する事を考えると、index運用でこうした操作をする事が正しいのか微妙であり、継続性の観点でも除外が正しいとも思えないな。
- 売買停止措置(3/1付け)
新規買いは投機性が高いので禁止されても困らないが、もし保有している人の立場であれば売却できないのは流動性リスクが顕在化した途端に拘束されたようなもので勘弁して欲しい。
- ダイワ・ロシア株ファンド
これは大和証券サイトを参照したもの。ロシア株の指標ってどれをwatchすべきなのか全く知らないので、ロシア株ファンドのチャートの参考として検索してみた。
(4)国際的なマーケット
- 資源高(3/4付け)
原油相場が116ドル/バレルなど急騰している。石油株はそれを受けて直接的に上昇している様子ではない。と言うか、原油相場の上昇で既に一息付いている印象だ。
それに対して、他の資源株が動意付いている。BHPは41.5豪ドル(2021年12月末)と46.6豪ドル(2月末)でそこそこの変動ながら十分に高値圏を彷徨っている。鉄鉱石最大手のブラジルVALEは同じく14米ドルから18米ドルへ急騰している。
- 欧州銀の信用供与にリスク発生(3/3付け)
これは写真を撮り忘れたが、欧州の銀行株に影響が出ているとか。確かオーストリアやイタリアの銀行株下落がグラフで示されていた。
- 暗号資産(3/1付け)
日本よりも3倍ほど暗号資産に資金が流入している。これは米国が制裁リストに載せている外貨建て資産凍結から上手く逃れられるのだろうか。新聞の図表のタイトルにも「抜け穴が残る恐れも」と書かれている。自分が未経験なのでなんともコメントできない。
(5)日本へのimpact
- 日本の資源プロジェクト(3/2日経サイト)
エクソンとシェルが、それぞれサハリン1(石油)、サハリン2(LNG)から外れる事を発表した。利益impactを考えるだろうけど、欧米企業はそれでも即決できる。それに対して、日本の大手商社4社がどちらかのプロジェクトに関与しており、どのように態度表明していくのだろうか。これも侵攻が短期決着するのなら慎重な検討が吉と出るし、泥沼化すると社会的な評価が気になる。
- 日本の内閣支持率(3/1付け)
現在だと世界情勢よりもコロナ対策の評価にdependするだろうから、今回はあまり参考にならないだろう。