H’s ある株ホルダーのFP日記

株ホルダーとして考えた事、FPとして伝えたい事を不定期に書いていくつもりです。

太陽HD(太陽インキ)の個人株主向け説明会

太陽HD(旧、太陽インキ、4626)は東証1部上場のソルダー・レジストリのトップメーカー。ソルダー・レジストリとは半導体基板に不可欠な緑色の物体(絶縁膜)で、一般的な家電製品にもPCスマホにも見えない所に隠れている。今後は電気自動車の開発に向けて世代が上がるに連れて点数も増えていくと言う。

実はこの会社は全く知らなかった。5年以上前に某銀行でまとまった金額を引き出す際に窓口担当の女性と雑談していて知った会社だった。

(銀行員)「資金の用途は?」
W(私)「株を買おうと思って」
G「危なくないですか?」
W「大丈夫でしょ」
G「儲かったらまたウチに預金して下さい」
……
G「私は株なんて買わないけど、うちの父が保有しています」
W「何かオススメの会社はある?」
G「太陽インキとか言ってましたけど、私は判らないです」

で、その後調べてみると、特徴ある事業、利益率、利益準備金の貯め具合などチェックしてみて、なんとなく株価をwatchしていた。一時買い損ねたけど待つこと23年くらいでようやく買い付けた。

その会社が決算発表後に説明会を開催すると言うので、ノコノコと出掛けて行った。こうしたイベントに出席するのは生まれて初めてであり、雰囲気が判らないのでちょっと緊張した。

ただ、出掛けてみると100名程度が出席していたと思う。決して有名企業ではないので十分成功に値するんじゃないか。サラリーマン時代には出席なんて考えた事もなかったけど、いざサラリーマンを卒業してみると都内には気になるイベントってそこそこあるのに気付かされた。次回もまた行こうか!

Ppt資料が50page配布され、社長さんが明るく確りとした声で説明されていく。かなり判り易い説明で感心した。企業トップの印象でその会社の印象や雰囲気もある程度決まってくるだろう、そんな意味でも安心できる説明会だった。

「自律的な人材」を育成しているって事をハッキリ謳っていたのも明快で良い。従業員規模からみて年間退職者が23名しかいないのって、私が勤めていたIT企業(と言うかブラック業界)からみたら信じられない低さだ。

主要製品の市場は安定成長できるとみたので問題ない。ただ、業績の波を均す意味で医薬品製造に進出して既に売上規模で30%前後を占めるようになっている。医薬に進出する食品・化学メーカーは多いけど今更大丈夫なのか? って事は気になっていた。ただ、移譲された工場資産の償却を別にすればそれなりの利益率が上がっているようで安心。

・今後の5Gや電気自動車とソルダー・レジストリの販売拡大が直結するものなのか
・製造技術の向上や製剤技術の研究はその範疇だとしても、遺伝子治療再生医療など創薬分野へ踏み込むのはどの程度有益なのか

判らないので継続watchするとして、雰囲気の良い会社と言うのは十分に伝わったし、EBITDA(償却前営業利益)ベースで伸長しているのは確かなので、HOLD予定。

……

と、ここまでは以前に書いたのだが、時期を逸してしまい投稿していなかった。

今年はZoomで開催されると言う。明るい社長さんだったのでコロナ禍にあっても会社は大丈夫だと信じている。

ETF投資って何が楽しいのか(パート2)

昨年は株の評価損益が大きく傾いた事もあって、投資に関していろいろな方々のHPやブログを覗いてみた。その中でやっぱり目立つのは、ETF投資、index投資、米国株投資だ。いずれもその語義を追っていくと微妙に違うだけど、志向する所は同じだと思う。個別銘柄で大幅高を狙わないで、とにかく市場平均と同様のperformanceを確実に積み上げていこうって事だ。税制優遇のNISAやiDeCoが目指しているモノも似ている。長期的な証券投資をしていけば大きな果実を得られるって事だ。

それはあながち間違っていない。でも、今日はそれに対する反論を書いてみよう。

(1)楽しいのかな

例えば、国内/海外、株式/債券で四分割したportfolioを組んだとする。それがbestであれば後はずっとそれを維持するだけだ。リバランスするとしてもそれは年1回くらいの話であり、他にヤル事は無い。投資が苦手、若しくは多忙でそれどころでない人にとってはそれでいいだろう。それと、昨年、個別銘柄に投資していて株価の上下動に耐え切れなくなって胃に穴が空いた人とか、評価損は許容できない人もいた。この辺りの心境は、ホンネの所で理解できないのでちょっと脇に置いておく。

でも、投資が好きな人はindex投資で満足できるんだろうか。どこかで、投資のcoreをバランス型で構えておいて、サテライト運用で少しだけ自分の趣味で銘柄を選べばいいと話している型がいた。でも、オマケのような銘柄選別で楽しいんだろうか。やっぱりその気持ちは理解できない。

(2)主体性のありか

VTとかVTI、それに日経平均TOPIXなどを買う事で、投資対象となるmarketを自分で決めているのは本当だろう。ITやヘルスケアなど業種で選択する事もできる。でも、ここの銘柄の投資判断を完全に放棄しているのは、個人的に性に合わない。

SP500でも日経225でもそこそこの銘柄数にflatに投資する場合には、同業種の銘柄を複数選ぶ事になる。例えば、キリンビールサッポロビールトヨタと日産、第一三共と武田だ。これらの銘柄は同じように株価成長するのだろうか。業界のパイが広がっている時代ならともかく、今は各社の成長戦略によって半年(or数年)単位で見て両者の株価は開いていく。それを、敢えて両方セットで保有する必要があるのだろうか。しかも225銘柄も拾っていけば業界3位、5位の会社にも投資する事になってしまう。

なので、もしindex投資するにしても、NYダウ30種のようにもっと銘柄を絞り込んだindexで十分だと思うのだ。勿論、volatirityが上昇すれば、短期的に不利な場面もあるだろう。そこのriskをとっても業界1位銘柄(若しくは勢いのある2位銘柄)に賭けた方が長期的なperformanceは勝れると思う。

(3)市場平均が大幅に下落したら

これも主体性の無さを示す話だ。2012年のアベノミクス以降、日本株はずっと上昇基調に乗っている。新型コロナ暴落もあっという間に埋めて28000円台に上昇している。でも、相場は基本的に波の上下動に過ぎない。日本株flatな方向性のまま上下動が30年続いてきた。欧米先進国、特に米国は成長する方向で右肩上がりの長期線の中で上昇を続けてきた。

でも、いつかは反転する。大暴落かも知れないし、新たな経済覇権が他国にshiftした時にかつての英国のGBP為替相場のように長期低落傾向になるかも知れない。そうした時にずっとETFにdependしていれば、市場平均は取れるかも知れないが、それは市場平均の評価損だ。

なので、自分で自分のportfolioを動かせるように世の中をwatchしておく必要はあるだろう。

(4)1989年に開始していたら

1989年末には日経平均が38000~39000円前後にあった。翌年には4万円、10年後には6万円とか、人々の意識も経済研究所のsimulationも常に楽観的な時代だった。NTT株を買った人はそのうち316万円だったか、当時の最高値を抜けると思っただろう。

でも、株価は年平均で常に30%前後は上下動するものだ。30%は経験的に書いた数字であって、厳密に計測したものではない。β値>1の銘柄はもっと上下動が激しいし、1以下であればmildな動きになるだろう。平均株価やindexも概ね30%未満の振れ幅だと思う。

しかも、ある年がマイナスだったら翌年にプラスに転じるとcyclicalに変動するものではない。もし1989年頃に投資を始めた人がいればどうだろう。その人の評価損益は長期間に亘って水面下に沈んでいた。その人に「長期投資だから大丈夫」と言った所で彼は救われるのだろうか。

(5)まとめ

この記事の結論は、銘柄も時期も自分で考えた上で決断しましょうって当たり前のモノでしかない。分散投資である。それと銘柄分散と購入時期の分散はよく言われているけど、売却時期だって同様。これは忘れがちだけど自分も上手く制御できていないだけにそこに触れておく。いつも保有銘柄を半分売却すると、そわそわしてしまい残り半分も大抵の場合は1ケ月以内に処分してしまうクセがある。

【註】もしかして1年後に読み返したらもっと正確なPros/Consが書けるかも知れない。それはそうだけど、一旦このlevelで投稿します。

*

【2021.6追記】実はこのタイトルで2020.8にも投稿していた事を今更ながら知った。いかにもETF投資に馴染めないのを暴露してしまった形だ。紛らわしいのでタイトルに「パート2」と付けておく。

12月末の損益状況

12月は日本株、外国株とも微増だった。単月の上昇幅を100とするとザックリ

日本株の値動きで+22

外国株の値動きで+78

だった。為替相場の変動をまだ正確に反映していないが、円高だったので正確には若干の為替評価差損が生じている見込み。個別に見ると、電力株と鉱業株で評価益が伸長して、セコムがちょっと崩れた。

【NISA枠利用】

今年は素直にindex投資した人が良好だろう。なので、NISAもその路線に軌道修正すべきか悩んだ。でも、やっぱり面白いのは個別株投資であり、見送りも考えたけど年末になって安値に沈んでいる製造業銘柄を選んだ。

【年次評価】

結局、2020年は春先の新型コロナ暴落の傷が癒えないまま、1年を終えてしまった。最悪だった3月末を-100とすると年末の損益levelは-19.8(指数表現)まで戻したものの年初からずっとマイナス圏に沈んでいた事には変わりなく、反発力が弱かった。なので、日経平均が30年振りの戻り高値水準になったと言っても、NYダウが3万ドルを達成しても、そこに乗り遅れているため素直に喜べなかったな。もう今年は石油株と航空株の値動きに尽きた。

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【この10年】

年次の損益は7勝3敗となった。絶対額で見ればアベノミクスのお陰で良好だったし、まあ2011~2019年の利益の積み上げと比べたら2020年の評価損はまあ許容範囲だ。ただ、投資先がやっぱりオールド・エコノミーに偏っているって事だろう。

【2021年の投資方針】

国内株はR/Eと資本金の割合を見ながら、外国株はworldwideに売上を伸ばせる会社を選びながら買っていく方針は変わらない。高配当株を買う意味を再考しつつも、もう少しGrowth株よりそっちを優先していくつもりだ。Growth株優位が続くとしても、そこは長期的に見れば循環物色されていくと考えて、過剰にriskを取る必要はないだろう。ただ、買増よりも損切すべき銘柄を刈り込むのを優先したい。

2020年12月に把握しておきたい税制動向

勉強会で習った事を頭の整理を兼ねて書いてみる。

  • 給与所得控除の圧縮

2020年より給与所得控除が10万円減額されている。しかも、上限となる給与収入が1000万円超から850万円超にdownした点は、年収の分布図を思い出してみる限りだと特定の大企業を除くと大して影響ないだろう。

  • 総合課税の人的控除を拡充

逆に、人的控除(基礎控除や扶養控除など)は10万円増額されている。まあこれは知っていたけど、単身者は前項の-10万円とこの+10万円でいってこいになるだけで、どんなメリットがあるのか判らなかった。本当はそういう背景とか考え方を有識者が語ってくれるとありがたいのだけど、そうもいかなかった。おそらく、人の扶養に重きを置いてきたって事だろう。単身者は影響なしだけど、扶養家族が多くなれば人数ごとに10万円ずつ所得控除が増えていく。未婚のひとり親控除の制度が創設されたのもその流れだろう。寡婦控除と寡夫控除のルールが簡素化されたのはいいと思う。

所得金額に応じて基礎控除を0~48万円に設定したのは、直近35年くらい遡っても記憶にない。これまでずっと一律だった筈。かつて、IT企業で給与計算システムを保守していた時にも一律38万円だったと記憶している。富裕層対策かも知れないけど、たかがこんな事で全企業の給与システムに改修の手間が増えるのはバカバカしいと思う。こういう施策も、IT業界の雇用維持を狙ったものなのか。

  • 2024年以降のNISA

新NISAが2階建ての仕組みになるのは判らない。Active投資よりもIndex(passive)投資がパフォーマンスで優れているとしても、つみたてNISAありきに変更する背景がはっきりしない。投資は自己責任だと言うならこんな細則は不要だと思う。それに、大量のETFと大量の日銀&GPIF買いが解消された時にindex採用銘柄のパフォーマンスが相対的に悪化した場合、税制で優遇してくれるとでも言うのだろうか。

ジュニアNISAは口座数が少ないらしいので、廃止でいいのではないか。

  • 新型コロナ対策としての給付金の扱い

定額給付金(あの10万円)は非課税。その他もろもろの給付金や手当金は、大まかに見て個人なら非課税、法人なら課税扱いだ。これは売上高の補填として考えるためだろう。

  • 今後の方向性

・住宅ローン残高を抱えている人がローン残高の1%を税額控除している制度につき、借入金利が1%未満なのは確かに見直しして構わないだろう。それにしても、いつまで超低金利が続くのか。

・DB、DCの受取方法について。現状は確定給付型年金(DB)は70%、確定拠出型(DC)は90%の人が一括受取をchoiceしているのだと知った。税制による損得がハッキリと判ると、年金受取を選択している人は僅かになってしまうって事だ。確かにEET(拠出と運用は非課税、給付は課税)って制度が年金に誘導したい国の思いとズレており、いずれ施策に沿った方向に税制が動いていくのかも知れない。

税金に関しては暗記と言うよりもどんな方向に動いているのか、その考え方を掴んでおくのがいいと思う。

iDeCoのZoomセミナー(第2回)に出席してみた

某銀行のiDeCoセミナーをまた1時間ほど視聴した。募集定員500名に達していたようで盛況だ。

内容はどんな投資信託が用意されているのか、balance(passive)型・active型商品の特徴、2022年5月以降の制度改正、退職所得控除税制などだった。前回と比べると、detailに落ちてきていた。

できれば、誰かのケースstudyでも示してくれると参考になるのだが、銀行はそういうものはやっぱり出してこないものか。私が期待したのは2つある。1つは高パフォーマンスを上げている人の紹介。できればアベノミクス前から長期で運用している人と直近1~2年で優秀な人がいれば、それぞれ見てみたい。Portfolio、運用方針、パフォーマンスなどが見られると励みになると思う。

もう1つは退職所得控除を受ける際の税務申告の実例。これは日本のこの制度がEETになっているため、最後の最後で運用損益がマイナスでも元本に課税されてしまう可能性があり、商品の優劣を判断するのに必要なためだ。前回ゼミナーでもこの部分に関する質問が多くて、主催者側も丁寧に対応されていた。ただ、如何せんこうした話はロジックだけ説明しても判らないので、具体的な金額を挙げて例示してくれるのが一番だろう。尚、ここは前回より踏み込んだtalkをしていた。即ち「一時金で受け取るか年金にするのかいずれかを選ぶのもあれば、税制を踏まえてある金額まで一時金で、残りを年金でもらうのもあり」と言っていた。確かに、それは尤もだ。所得税の計算プロセスを知っている人なら簡単にsimulationできるだろう。

他に気付いたのは2点ある。

これまで教科書的には金融資産4分法(国内株式、国内債券、海外株式、海外債券)が載っていた。そんな中で国内REITと海外REITもなんとなく普通に組み入れられてきている事を認識した。確かに世界的な低金利で債券価格が上昇して金利はゼロベースなので、債券の存在価値はかなり低い。それを補うものとしてREITが入ってきたのだろうけど、マーケットの規模としてBondの代替として本当に堪えられるほど大きくなっているのか、まだ良く判らないな。因みに2つの商品で比べてみると下表の通りだった。

                安定型  積極型
――――――――――――――
債券   66%    5%
REIT   10%   23%
株式   24%   72%

Total  100%   100%

また、バランス型ファンドに関しては自分で利用していないものの、そのasset-allocation戦略によって今春の新型コロナ暴落時の値動きにかなり幅がある事がチャートで確認できた。今年は偶々暴落局面から短期で立ち直ったので現時点で見れば大差ないけど、急落時の下げ幅は暴落前の価格100に対して97(-3%)から71(-29%)まで異なる。当然でしょ、とも思う。けど、今年の値動きに限ってback-dateして見ると、ブル・ベア型を器用に乗りこなすより、バランス型の中でtimingよくswitchingしていく方が賢いかも知れないと思った。

因みに私のiDeCoはこの一年ほとんど放置状態だったので市場平均並みの成果しか上げていない。

私がよく読む投資ブログ

そもそもこういうジャンルがあると知ったのは2年くらい前だった。弊ブログは投資かFPかどちらで書いていこうか、未だ軸足が定まっていない。FPブログは初心者向けが多くて、ツマラナイ。それと比べて投資ブログはそれぞれに個性的だ。海外企業の個別企業業績ってわざわざ英語サイトを見なくても、こうしたサイトを当たっていると妙に細かく書いてありビックリする事がある。

いくつか読んでいるサイトを紹介してみたい。はてなブログ以外の方々についてはリンクを付けました。ご参考まで。

・たぱぞう(*)

この方の本はキチンと読んでいないけど、ブログでは相談メールにはETF中心では冷静に回答されている。セミナーで話を伺った事があり、話は面白いし魅力的な方だ。法人化の是非に関してスパッと判りやすい答えを出してくれる方だ。ETF投資が固いと知りつつ、個別株のtalkに熱くなっているのが人間らしくていい。

・たむたむ(*)

この方のサイトでARCCを知った。週次でパフォーマンスを公表されており、今年はコロナ禍で投資方針を変更されている。

  • 偶に読む人ーーーーーー

・三菱サラリーマン

この人のFIE本の感想を他サイトに書いたので、ここでは省略する。とにかく尖っているけど、最も手堅い人だと思う。

三菱サラリーマンが株式投資でセミリタイア目指してみた | 14歳から為替、22歳から株式。30歳FIREを目指してきましたが、遂に実現しました。 (freetonsha.com)

・たっちゃん

この方のサイトでPFFを知ったような記憶がある。保有時価の評価をキッチリ公表されているので、長期的なパフォーマンス遷移が判り易い。但し、記事数が多いので、本当に読みたい記事を探すのは手間。

旧サイトでは2011年以降の推移を載せていたので自分のそれと比較してみた事があるけど、現サイトでは見当たらない。

DividendLife2.0 | たっちゃんの配当金生活・株主優待生活・マネー情報 (dividends225.com)

  • 1回読んだけど、時間があれば読みたい人ーーーーーー

・ゆーたん

SPYDに関して検索したらヒットした人。銘柄分析が細かくて判りやすい。2020年4月初に更新して以来ずっとstopしているが、コロナ暴落で何かあったのか謎だ。

ゆーたん@東大卒のセミリタイア物語♪ (yutan-investment.com)

・ひろめ

税金の事を調べていて突き当ったブログ。投資に関する税に対して詳しく解説されていた。本も出版されている方。

複利のチカラで億り人 | ふくちか (hiromethod.com)

インフラ投資ファンドを考える

世の中にはいつの間にか似たようなキャッチフレーズが出回っていて紛らわしい。つい2年くらい前まではESGが企業に求められていた。Environment:環境、Social:社会、Governance:統治機能だ。

それが今では、SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)がより注目を集めるようになってきて、コロナ禍で原油安に妙な説得力を与えている。まだ原発に拘っている国が何を言っているのか、と思うけど、確かに空き地(農地とか放牧地)に太陽光発電の施設が目に付く。地方に出掛けても湾岸部の車窓から風力発電の風車もよく目にする。

自分でそんな施設を持つ事は無いけど、インフラファンドの存在は偶に気にしている。先日、某セミナーに参加した折、ある人が「お日様は毎朝登ってくるので、景気に関係なくチャリンチャリンと売電収入が上がる」と自信顔で雑談しているのを聞いた。

以下はつい先日の日経新聞夕刊の一面トップ記事。

<11/27の日経新聞より>

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インフラ投資ファンド時価総額が1000億円規模に育ってきたと言う。勿論、利益の90%超を投資家に還元する商品性はREITと同じだろうし、企業価値がupしている訳ではない。あくまでもインフラ設備が増強されているだけと認識している。個々の設備リスクが低減されて、規模の利益が手堅くなってきているのだろう。

売電価格の保証期間や低下傾向、発電設備の耐久年数など諸々は把握していない。知らないのであまり偏ったコメントは書けない。いつだったか個人が書かれているHPでインフラファンドの銘柄比較記事を読んだけど、流動性出来高)くらいしか客観的に評価できる軸を持っていないので、先ずは現状認識をするまでだ。

ただ、コロナ禍の暴落において、不動産(REIT)ほどdamageが出なかったのは事実だ。僅か7銘柄くらいしか上場していないけど、偶にwatchしておきたい。